家庭画報特別ツアーのテーマは「知を磨く」。宮城県白石市、青森県弘前市、岩手県一関市の各地で『家庭画報』本誌ゆかりの著者の皆さまが講師としてスタンバイ。講師の皆さまの取材力が光る、ここでしか聞くことのできない東北ゆかりのお話に、熱心にメモを取りながら耳を傾けるかたもいらっしゃいました。
〔白石〕
能楽師・大藏基誠さんによる狂言「名取川」を鑑賞
宮城県南部を流れる名取川にちなんで、狂言『名取川』を上演。後半は大藏さんによる演目の解説や宮城県にもゆかりのある大藏流のルーツのお話、最後に全員でおなかの底から声を出し、狂言ならではの笑い方を教えていただきました。
〔弘前〕
デザイナー・滝沢直己さんがレクチャー「世界のファッションと東北の伝統産業」
「弘前こぎん研究所」に特設した会場に、四季島のユニフォームも手がける世界的デザイナー滝沢直己さんが登場。青森のこぎん刺しを起点に世界各国の「刺繡」文化をファッションデザインの視点から解説してくださいました。
〔一関〕
作家・谷村志穂さんが語る「東北ゆかりの作家と美酒」
創業した大正時代の趣を残す「世嬉の一酒造」のカフェで開かれた、谷村志穂さんを囲んでの夕べ。この地にゆかりのある島崎藤村や井上ひさしの話題から、太宰治、中原中也、檀 一雄、草野心平の4人の文士が酒を酌み交わしたエピソードまで。「世嬉の一」を味わいながら、かの文士たちに思いを馳せるひとときでした。