スターシェフ、ニコ・ロミートの哲学とともに
イタリア・ローマを本拠とするハイジュエラー「ブルガリ」が世界9か所に展開する「ブルガリ ホテルズ&リゾーツ」。その8番目として2023年4月にオープンした「ブルガリ ホテル 東京」のメインダイニング「イル・リストランテ ニコ・ロミート」が、「ミシュランガイド東京2024」において1つ星と評価されました。
その発表に際し、同レストランを監修するニコ・ロミート氏が来日、自らのイタリア料理について語りました。
人気料理の一つ「仔牛のカツレツ ミラノ風」。骨付きの仔牛肉に全卵ではなく卵白のみでパン粉をまとわせ、バターの代わりに綿実油で揚げて軽やかに仕立てたひと皿。
「私が志すのは、明快で余分な装飾のない料理です。ベーシックなイタリア料理でありながら新しい味わい、テクスチャーを創り出す研究を重ねています」。
たとえばトマトソースのスパゲッティは、シンプルに見えてその実奥が深いひと皿。ひと口食べた瞬間に凝縮したトマトの味わいと同時に意外なほどの軽やかさが感じられ、「これは真似のできない味」と唸らされます。
ニコ・ロミート氏の哲学を物語る「スパゲッティ ポモドーロ」。トマトとほんの少しのEV オリーブオイルで作られたソースのおいしさは驚異的。
「すしと同じです。目の前に供されたそれはとてもシンプルですが、素材を吟味し、細やかな仕事を重ねたうえで到達したシンプリシティなのです。伝統料理を独自のヴィジョンを通して構築すること、それが私の目指すコンテンポラリーなイタリア料理の真髄です」。
さらに、食べる人のことを思い、ライトで健康的な料理に仕立てることも重要といいます。「イタリア料理は時代に合わせて進化してきました。今という時代を表現するクチーナ・イタリアーナを味わっていただきたいと思っています」。
Niko Romito/ニコ・ロミートさん アブルッツォ州出身。病に倒れた父のため家業のトラットリア「Reale」を継ぎ、独学で料理を研究。わずか7年でミシュラン1つ星に。2014年に同3つ星。2017年より「ブルガリ ホテルズ&リゾーツ」とコラボレーション、「イル・リストランテ ニコ・ロミート」7か所の監修を担う。
ソフィア・ローレンなど、ブルガリにゆかりのある大女優の写真がさりげなく飾られている。
イル・リストランテ ニコ・ロミート住所:東京都中央区八重洲2-2-1 ブルガリ ホテル 東京 40階
TEL:03(6262)6624
営業時間:12時〜14時30分、18時~21時(ともにLO)
定休日:無休
料金:ランチコース1万4000円〜、ディナーコース1万8000円〜 アラカルトあり
URL:
https://www.bulgarihotels.com/ja_JP/tokyo/dining/il-ristorante-niko-romito