価値観の違いを認めて共有し、共同作業で相互理解を深める
どの夫婦にもある価値観の違いが、関係悪化の原因になることも多いようです。マドカさん 「価値観が違う」で終わらせず、違いを認めて共有することが大事なのだと思います。以前、セミナーで百人以上のご夫婦に「愛を伝える5つの方法」のワーク(下の表)を行ったところ、順位が完全に一致したカップルは一組もありませんでした。何十年一緒にいても相手のことは意外に知らないものです。ある熟年夫婦の奥様は「夫がプレゼントに反応が薄いのは、贈り物に興味がないからなのね。長年の誤解がやっと解けました」と。多くのご夫婦がこの作業をとおして相手への理解が深まったといっていました。
価値観の違いを共有するワーク
夫婦間の良好なコミュニケーションの基本は相手との価値観や考え方の違いを知り、共有することです。以下の1~5のどの愛情表現を重視するか、あなたとパートナーそれぞれで優先順位をつけてみましょう。
ゲーリー・チャップマン著『愛を伝える5つの方法』より
前野先生 相手の価値観を尊重し、すれ違いの原因に気づいて、これからどうしたいかを話すまで至ったら最高ですね。夫婦で考えたり相談したりする行為はまさに共同作業で相互理解を深める効果があります。もちろん町内活動やボランティア活動に夫婦で参加することも連帯感を深めます。
マドカさん 夫婦同士のコミュニティを広げて交流すると視野も広がりますし、危機を乗り越えた話や波瀾万丈の歴史など参考になる話を聞けるかもしれませんね。
※次回(2月7日公開)へ続く。
・
連載「心が楽になる“幸せ習慣”」の記事一覧はこちら>>>