〔特集〕挑戦し続ける名宿 最上級の温泉宿 コロナ禍という試練を経て、日本の名宿が、原点を見つめ直し、新しい時代の新しい高級旅館の有り様を提示しつつあります。守りに入らず攻め続ける、名宿の覚悟と挑戦から、今後のラグジュアリー温泉宿の潮流を探ります。
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新潮流で探る最上級の温泉宿
旅の目的に最適な宿選びのために、2022年以降に新規オープンまたはリニューアルオープンした全国の温泉宿を、タイプ別にご紹介します。
親孝行温泉 ~高齢者・介護にも対応~
【STAY玉の湯(大分)】
由布岳が見える「STAY玉の湯」の大浴場。宿泊者は本館の大浴場も利用可能。 撮影/大泉省吾
大分県・由布院温泉を代表する老舗旅館「由布院 玉の湯」が2024年1月、新施設「STAY玉の湯」をオープンします。医療・看護・介護に特化したスタッフが常駐し、旅行を楽しみながら、健康上の不安を取り除くサポートを受けられるという革新的な宿泊施設です。
共用のラウンジ。キッチンカウンターで料理ができる。
1家族で2部屋利用できる設計の客室にて、「最低3日、最長1か月の滞在を想定しています」と話す代表の桑野さん。
代表の桑野和泉さんは、「“現代版湯治”を目指して長期滞在に最適な施設を作りました。客室にはミニキッチンや空の本棚などを用意しています。お好きなものに囲まれて、暮らすように過ごしてほしいです」と話します。旅の可能性をさらに広げる、新しい形の滞在となりそうです。
町との調和も大切にしたという建物外観。
STAY玉の湯住所:大分県由布市湯布院町川上2711-1
TEL:0977(85)8717