進化した艶の質感が成熟世代の肌の強い味方に
床嶋 ルースパウダーの量とのせ方も勉強になりました。私は化粧くずれを防ぐために3回くらいつけていたので(笑)。
長井 使用量が多いとせっかくのファンデーションの艶が失われるのでTゾーン以外はふわっとなじませる程度で十分です。
床嶋 時代によってメイクの常識も変わりますよね。撮影現場で自分でメイクしていた頃は女優らしさを意識して、隙のない肌づくりや目力をつけるアイラインにこだわっていたのですが、ここ数年でその思い込みを手放しました。いつも“床嶋佳子”の顔でいるより、役柄を演じるためには人に任せたほうがいいな、と。髪をショートにしたことも影響しているかもしれません。肌も軽やかなほうがマッチすると思うようになりました。
長井 ご自身を客観視していらっしゃるのですね。素晴らしいです。
床嶋 完璧にカバーしなくてもきれいを演出できる肌づくりを今日学びました。
長井 一番の近道は最新のリキッドやクリームタイプのファンデーションを使うことですね。進化した艶の質感がいきいきとした肌を演出してくれますし、カバー力が控えめだからこそ仕上がりをコントロールしやすいという利点もあります。その利点を生かし、メイクを効かせるところと力を抜くところのメリハリを大切に。隠す必要のない陰やシミまで消そうとすると厚塗りに見えやすいので取捨選択しましょう。
床嶋 艶が上品でとても自然ですよね。撮影前にファンデーションを幾つか試したのですが、今日のSHISEIDOのように軽やかなものから、SUQQU(ザ ファンデーション SPF25~30・PA++ ~PA+++ 30g 全24色 1万4300円/SUQQU)のようにややカバー力を感じるものまで若干の幅がありますね。シーンやファッションによって使い分けるのもいいなと思いました。
長井 長く続いたマスク生活への対応でくずれにくさも飛躍的に進化しましたし、スキンケア効果も充実しています。
床嶋 艶やかなのにくずれにくいのは嬉しいですね。どんどん進化してくれるから頼もしい。今までとは違った視点で肌づくりができそうです。今日はありがとうございました。
長井流「艶肌ファンデーション」術
・肌が乾燥する成熟世代は、迷わず艶肌ファンデーションを選びましょうスキンケア効果が高いファンデーションはしっとり艶高く仕上がるので、 ケア効果にも注目を。
・最新のアイテムは薄づきのものが増えていますそれをナチュラルに塗るのではなく、強弱をつけて立体感や美肌印象を演出してください。
・目頭下から頰骨までの「美肌ゾーン」を丁寧に塗れば、コンシーラーは、最小限でOK光をまとった艶のレフ板が、肌トラブルを目立たなくしてくれます。