ジョニー楓の「運気予報」 惑星の配置や動きを読み解くことで、運気は天気と同じように「予報」することができます。ジョニー楓さんが毎月の運勢をお知らせ。決断の時期や気をつけたいことなど、あなたの「今日」にお役立てください。
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2024年2月の運気予報
――2月はどんな流れになるでしょう?ジョニー楓さん:公転周期が249年かかるとされる「冥王星」が先月(1月)の21日に「水瓶座」入りしました。
ちなみに月の公転周期が28日で、太陽の公転周期は365日です。その他、木星は12年、土星は29年と、公転周期が遅ければ遅いほどその影響力は単純に膨大になる構造でできています。
その構造と原理に当てはめると、今回の冥王星の移動がもらす「変化や影響力」は「かなりゆっくりで重たくて、ディープなもの」が予想されます。
では、おおよそ240年前、つまり「冥王星が水瓶座入り」した辺りの時代から始まる変化を検証してみると、天明の大噴火(浅間山の噴火)が挙げられます。噴火によって吹き上げられた火山灰の影響で日射量が減少し冷害がもたらす農作物の壊滅的な打撃が有名です。また、それらの災害に次ぐ災害が農業を中心とした国の政策の見直しに繋がり、あるいは幕府の財政の壊滅に繋がっていきます。
天候や災害に左右されずに幕府の収入を安定させようとする財政再建策は噴火以前からありましたが、その政策が本格的に実現するのは、噴火から90年後の“地租改正”を待たねばなりません。地租改正とは簡単に言えば、課税の基準を不安定な米の収穫高から一定した地価に変更したうえ、納税手段を米から現金に切り替えるというものです。この“地租改正”を機に、経済・金融の主体がお米からお金に完全に変わっていきます。
これは、それだけお米の不作が続き、「年貢を納めるという制度が破綻したこと」と、国内での貨幣の流通量が増えたことで「現金納付が現実的なものになったこと」が背景にあります。まさに冥王星の移動がもたらすかなりゆっくりで重たくて、ディープな影響の象徴と言えると思います。今の時代に例えると、“円”ではなく他の価値でのやり取りが出てくる?増税以外の財政再建策が出てくる?みたいな仮説になるわけです。
同じようなことが起こるとは言いませんが、約240年前に「水瓶座の冥王星」によって引き起こされた死と再生が“いかに色々と変えたか”という話です。