新世代の鍼灸師に訊く 第3回(2) 鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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山本和臣先生(経和堂鍼灸接骨院)
経和堂鍼灸接骨院 院長 山本和臣(やまもと・かずおみ)先生
1980年、東京都生まれ。日本健康医療専門学校にて鍼灸師・柔道整復師の資格を取得。接骨院・整形外科での研修・勤務を経た後、鍼灸治療の奥深さに目覚め、経絡治療家に3年間師事する。2012年に経和堂鍼灸接骨院を開業。鍼で皮膚を刺激する「接触鍼法」と、程よい温かさの「知熱灸」などを自在に組み合わせ、さまざまな症状や病気に対応している。東方会副会長、日本伝統鍼灸学会理事。
冷えに効果のあるツボを温め、ストレッチで下半身をほぐす
「冷えは万病のもと」といわれ、肩こり、腰痛、生理痛、胃痛、下痢などさまざまな症状を引き起こします。冷えない体づくりには、普段から体を温めて気血の巡りをよい状態にすることが大切です。
首の後ろ、足首、足裏にある冷えの特効ツボを温熱刺激し、子宮や卵巣がある下腹部が冷えないよう下半身の血行をよくするストレッチにも取り組みましょう。
【ツボの温熱刺激 1】
首の後ろの「大椎(だいつい)」を温めることで体全体が温まる。
この部分をホットパックなどで温めるほか、ペットボトル入りの温かい飲み物を買ったついでに、それを利用して温めるのも手軽で効果的。
【ツボの温熱刺激 2】
冷えの改善に効果がある「三陰交(さんいんこう)」(足の内くるぶしから指4本分上)と「失眠(しつみん)」(足裏かかとの中央)を台座灸で1日1回温熱刺激する。風呂上がりの施術は避ける。
台座灸は温熱刺激が一番弱いタイプを使用する。
【股関節ストレッチ】
股関節のまわり(臀部から大腿の裏)をストレッチでほぐして下半身の血の巡りをよくする。椅子に腰かけ、左足の大腿の上に右足をのせる。
↓
上半身をおへその下からゆっくり前に倒す。10秒キープした後、体を元に戻す。この動きを3回繰り返し、足を替えて反対側も同じようにほぐす。
診療案内
東京都文京区根津2-29-2
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診療費/初診料2000円(税込み)
鍼灸治療6500円(税込み)
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