〔特集〕塗るほど老けるを解決する「メイク“強化”レッスン」 第2回 ひととおり塗っても化粧映えしない、気合いを入れてメイクするとかえって年齢感が出てしまうなど、加減の難しさを実感している方も多いはず。魅力を最大限に引き出すメイク強化術の極意をプロに学びます。
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上下左右、少し幅広に塗るのが目の存在感を高めるポイント。
●教えてくれた方
ヘア&メイクアップ アーティスト 尾花ケイコさん
2002年にヘア&メイクアップアーティストとして活動開始。10年よりヘアメイク事務所PINKSSIONを主宰。雑誌、広告、化粧品開発等で活躍。美眉の伝道師としても知られる。著書多数。
目力に不可欠なアイラインは、太くしたり長くしたり、難しくする必要はないと尾花さんは語ります。「重要なのは、まつ毛の根もとの隙間を埋める“インサイドライン”。まつ毛の密度アップと黒目を大きく見せる効果があり、確実に目力を生み出してくれます」。隙間を埋めずに引いたアイラインは浮いたように悪目立ちしてしまい、正しいメイク効果は得られません。
ブラウス8万8000円/ストラスブルゴ(ストラスブルゴ カスタマーセンター) ピアス78万4300円 リング44万4400円/ともにダミアーニ(ダミアーニ 銀座タワー)
下まぶたのメイクには、若々しく見せる効果も
さらにアイシャドウの塗る範囲を上下左右、全方位に広げて、目の存在感を高めます。「このテクニックは年齢とともに広がる“顔の余白”を埋める効果もあり、若々しく見せてくれます」。特に効果的なのが下まぶたのメイク。フラットになった下まぶたに肌なじみのよいオレンジやピンクをのせることで、涙袋のような立体感が復活。印象が見違えます。
下まぶたのメイクがないと…… 下まぶたにもアイシャドウを入れた印象と比べて頰が長く、目が小さく見えるのがわかります。
必須アイテム
アイシャドウは肌のくすみを払ってくれる暖かみのあるベージュを使います。「定番カラーだからこそ、質感選びが重要です。しっとりとなじんでシワやハリのなさを目立たせないサテン調の質感や繊細なパール入りを選びましょう」アイライナーはまつ毛の隙間を緻密に埋めやすいフェルトタイプのリキッドを。
ピンクかオレンジ系のベージュパレット赤みを含んだ濃淡ベージュのグラデーションが柔らかくなじんで、優しい目もとを演出します。オンブルクルールクアドリ8 6380円、ケース3300円/クレ・ド・ポー ボーテ
黒のリキッドアイライナー思いどおりの漆黒ラインが描けて、涙目でも滲みません。ディオールショウ オンステージ ライナー ウォータープルーフ 091 4400円/パルファン・クリスチャン・ディオール
ベースカラーをアイホールに広めに入れるアイホールのくぼみの数ミリ上まで、横は目幅より約1センチ長く、パレットの左上のベージュを塗ります。
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目の際に細く締め色を入れるパレット右下の赤みブラウンを細チップで目の際にライン状に入れてから、軽くぼかしてなじませます。
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下まぶたの際になじみ色を入れるパレット右上のオレンジ色を太チップの先端で塗ります。下まぶたの膨らみをはみ出さないように注意。
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アイライナーでまつ毛の隙間を埋めるまつ毛の下からアイライナーで埋めていくのがコツ。マスカラを根もとから塗った後だとやりやすい。