〔特集〕正統的なスタイルを知る 教養としてのアフタヌーンティー イギリスで生まれた背景やその種類、そして意外なトリビアを知れば午後のティータイムはいっそう充実したものとなります。英国文化に造詣の深い、ティーサロン「スリーティアーズ」の新宅久起さんと一ノ木理恵さんに、自身の経験に基づいた、アフタヌーンティーをより深く優雅に楽しむための知識を教えていただきました。
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アフタヌーンティーの基本Q&A
席につき、3段スタンドが運ばれてくると、何から手をつければいい?正しいいただき方は? マナーは大丈夫かなど、気になることが次々と出てきます。英国で見聞してきたことをもとに、新宅さんに一例をお答えいただきました。
Q:クロテッドクリームとはどういうものですか?
イギリスでは、南部ジャージー島原産のジャージー牛の生乳で作られ、濃く、深い味わいに。スコーン、ジャムとともにたっぷりと出される。
A:乳脂肪分は50~60パーセント前後。生クリームとバターの中間のようなものです。生クリームを湯煎または低温のオーブンで長時間加熱し、表面に凝固したクリームを冷やしたもの。イギリス南西部のデヴォン州発祥で、1000年以上の歴史を持ちます。クロテッドとは「ねっとりとした」の意味。
新宅久起さん(しんたく・ひさき)「スリーティアーズ」オーナー。30年以上にわたってイギリス専門誌の編集長を務め、2019年に目黒にティーサロンをオープン。2023年に京橋に移転。英国展などの催事への出展も行っている。
目黒の洋館から京橋へ。ショップも併設
スリーティアーズ
築85年の洋館で営業していた完全予約制のティーサロンを閉め、2023年秋、東京駅にも近い京橋に移転。催事の出店で大行列ができるスコーン、ケーキがイートインとテイクアウトで気軽に味わえるようになりました。店内で楽しむクリームティーもおすすめ。
スリーティアーズ住所:東京都中央区京橋1-5-8 三栄ビル1階
TEL:03(6225)2414
営業時間:12時~18時
定休日:月曜~木曜 ほか不定休あり(営業日時はHPで要確認)
(次回に続く。
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