加齢によって女性ホルモンが 減少すると、髪はうねりと乾燥を伴い、細くやわらかい髪質へと変わっていきます。すると、生えている髪の本数自体に変化がなかったとしても、ボリュームが出にくくなり、分け目や頭頂部、生え際の髪の密度が減少し、透けが目立つようになります。
また、加齢によって血流が低下すると、髪の成長に必要な栄養素が毛根まで運ばれなくなり、抜け毛の増加につながります。こうした髪質や毛量の変化が、いつ・どのように現れるかは人それぞれですが、50代になると誰しも多かれ少なかれ変化を実感することとなります。
育毛剤は医薬部外品や薬用品の範疇で、生えている髪を健やかに保つ予防的なスタンスなのに対し、発毛剤は医薬品で、より直接的な発毛促進効果が見込めます。つまり、将来の薄毛予防が目的の方は育毛剤を、すでに薄毛の症状がみられる方は発毛剤を使用するのがおすすめです。
なお、発毛剤は医療機関で処方されるほか、市販薬としても流通しています。両者の違いは、頭皮の血流を促す薬用成分ミノキシジルの配合率。市販の女性用発毛剤はミノキシジルの配合率が1%までですが、医療機関では状態に合わせて高濃度に処方できるのが特徴です。
Q クレアージュ東京の薄毛治療は、どんなことをするのでしょう?
女性の薄毛治療に長年取り組んできた専門医療医院として、まずは頭皮や髪の状態を確認すると同時に、日頃の食生活やヘアケアなどについて医師が直接ヒアリングを行います。そのうえで薄毛の原因が生活習慣である場合は、改善策をご提案します。また、治療に入る際には全身状態にも配慮します。年齢を重ねると高血圧や糖尿病などの慢性疾患がある場合も少なくないため、患者さんの健康面を把握したうえで、必要であれば他科との連携を図りながら、その方に合わせたプランを組み、治療を行っていきます。
治療は、毎日頭皮に塗布する 高濃度ミノキシジルの外用薬を中心に、個々のニーズや状態に応じてミノキシジルの内用薬やビタミンなどのサプリメントを組み合わせ、自然な発毛を促します。なお、「クレアージュ」で使用するミノキシジル製剤はすべて院内製剤。そのため濃度を細かく設定でき、治療中は常に状態に適した濃度の薬剤処方が可能です。こうしたことからクレアージュでは患者さんの約8割が約半年で薄毛の改善効果を実感。治療中、専門医療機関の医師が患者さんに伴走して安心できる治療環境をご提案することが、クレアージュの薄毛治療の特徴です。
撮影/鍋島徳恭 ヘア&メイク/遠藤芹菜 取材・文/冨部志保子 『家庭画報』2024年4月号掲載。