連載「季節のクリッピング」4月 清明・末候
虹始見(にじ はじめて あらわる)
選・文=平井正則(日本暦学会会長)咲き誇った美しい春の花々が、時折の清風に揺れ、花びらを散らす頃。突然襲来する黒雲により、荒れた天気になる日が続きます。しかし雨上がりにふと空を見上げると、鮮やかな七色の虹が。弧を描く美しいグラデーションの光の帯に、思わず心躍ります。
「虹始見(にじはじめてあらわる)」七十二候清明(せいめい)・末候(まっこう)(4月15日から19日)。この7ヶ月後の七十二候、小雪・初候「虹蔵不見」(にじかくれてみえず)に対応するのだそうです。
〈作品〉制作・撮影= 岡本なう(洗濯バサミフォトグラファー)7色の洗濯バサミに針金を通したものをまとめ、虹を表現。雨上がりに見かけると幸せを感じる虹と同様に、青空に映える洗濯バサミの虹を撮影しながら、とても清々しい気持ちになった。
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