〔特集〕近くて最旬のアジア旅(1)きれいになる韓国の旅 今、世界中のセレブリティがこぞって通う韓国。人気の理由は、美しくなれる要素が詰まっているからです。例えば、韓国に昔からある「薬食同源」を現代風にアレンジしたモダンコリアンのレストラン。さらに、韓国の女性の美しさを支えてきた韓方医院やヘアケアサロン、あかすりも新しい場所が続々と登場。眺望や内装が自慢の最新ホテルに宿泊して、ここにご紹介する美食どころやサロンを巡り、心身ともに癒やされる自分磨きの旅へ出かけてみませんか。
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韓国各地の調理法を独自に解釈
ソソルハンナム
年に3、4回変わるランチコース(14万ウォン)は、7種類の料理を味わえる。お酒のペアリングは10万ウォン。ナムルやサムのほかチヂミやムルフェという韓国特有の調理方法を生かしたメニューも。写真はやりいかをのりで巻いたものに、韓国では料理に使うことの多いカワミドリという植物や玉ねぎの揚げ物をトッピングしたランチコースの一皿。
おなじみの韓国料理を新たな装いで繊細に表現「韓国にしかない飲食文化をストーリー仕立てで伝えたいので、コース料理のみ提供しています」と語るのはオム・テチョルシェフ。韓国にしかない食文化の代表例はナムルやサム。ナムルは日本でもなじみがありますが、韓国ではサラダ感覚で食べるそう。
2022年からミシュラン1つ星を獲得するオムシェフ。
サムは、3種の料理が並ぶメニュー。奥から饅頭、納豆と揚げたそばの実や旬の魚を混ぜた具をのりで巻いて食べるもの、伝統料理をアレンジした5種の巻きもの。
サムは巻く、包むという調理法のことで、シェフの手にかかればスイーツのように彩り豊かな素材を使った巻きものが目も舌も楽しませてくれます。
3種類のチヂミを重ねた上に鯛と渡り蟹でとったソースをかけたもの。
あわびやたこにりんごとコチュジャンを合わせたソースをかけたムルフェ。どれも上品で素材の味がしっかりと際立ち、辛味が程よいアクセントになっている。
韓国にしかない食文化には、素材の探求も含まれ、国内の旬の素材を魅力的に生かす工夫も欠かしません。「たとえば、ほうれん草でもいちばん甘い部分を使うなどです」とシェフ。
お酒のペアリングコースも伝統酒とワインを組み合わせたものを用意。食器も含めて、シェフの審美眼が息づくコースに最新の韓国を感じます。
地下にある店内には階段で。必要な場合は介助の依頼も可能。
ソソルハンナム住所:ソウル特別市龍山区漢南大路20キル21-18 地下1階
TEL:+82-(0)2-797-5995
営業時間:12時~15時(13時LO)、18時~22時(19時LO)
定休日:月曜、旧正月・旧盆
※要予約
(次回に続く。
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