韓国宮廷料理をベースに“食治”を研究。体を優しく労る「ギュバン」の料理

〔特集〕近くて最旬のアジア旅（1）きれいになる韓国の旅　今、世界中のセレブリティがこぞって通う韓国。人気の理由は、美しくなれる要素が詰まっているからです。例えば、韓国に昔からある「薬食同源」を現代風にアレンジしたモダンコリアンのレストラン。さらに、韓国の女性の美しさを支えてきた韓方医院やヘアケアサロン、あかすりも新しい場所が続々と登場。眺望や内装が自慢の最新ホテルに宿泊して、ここにご紹介する美食どころやサロンを巡り、心身ともに癒やされる自分磨きの旅へ出かけてみませんか。前回の記事はこちら＞＞

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宮廷料理をベースに“食治”を研究
ギュバン

朝鮮時代の料理書『飲食方文』に紹介されたあわびを餃子の皮に見立てた料理。ディナーでのみ提供。ランチコース13万ウォン、ディナーコース20万ウォン。

食で健康な体に整えるという“食治（しょくち）”を提唱するキム・ジヨンシェフ。きっかけは、日本でも人気を集めたドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で料理ディレクションを行ったことでした。

キムシェフは、韓国で権威ある“ご飯ソムリエ”の資格を持っていることでも有名。

最高級の韓牛ロースを伝統の宮廷式プルコギソースに漬け込み、熱い石の上で焼く。

20年に及ぶ経験を積んでいたにもかかわらず、宮廷料理や「両班（ヤンバン）」（貴族）の食文化をもとに韓医学の古書や療養食を研究。さらに、二十四節気の変化に合わせた食事を提供しています。

鶏蒸煮スープは朝鮮時代の女性たちのための生活図書に掲載されている。鶏一羽を丸ごと煮込んだスープにきのこと小麦粉、卵を溶いて仕上げる。

「あえて現代的な解釈はせず、昔から伝わる味そのままと食文化を守り続けたいと思っています」とキムシェフは言います。

古くから上流階級に受け継がれてきた味を、新鮮な食材を使って手間ひまをかけていちばんおいしい状態で供すコースは、疲れた旅の体を優しく労ってくれます。

韓国らしいしつらいも魅力。すべて個室。

ギュバン
住所：ソウル特別市中区乙支路29 1階
TEL：+82-（0）2-541-1555
営業時間：11時30分～15時（13時LO）、18時～22時（19時LO）
定休日：日曜、旧正月・旧盆
※要予約

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