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「ストレス難聴」?それとも「加齢性難聴」?“聞こえない”を放っておかない!

2024.04.11

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人生100年時代を楽しむために“母娘” で今から始める体のメンテナンス 第1回 人生100年時代を健やかに楽しく過ごすためには、世代にかかわらず日頃からの体のメンテンナスが欠かせません。そこで、気づかないうちにダメージを受けている「耳」と「足」の機能に注目し、セルフケアを中心に役立つ情報をお届けします。
山岨達也(やまそば・たつや)先生 東京逓信病院 病院長
山岨達也(やまそば・たつや)先生

1983年、東京大学医学部医学科卒業。2007年、東京大学医学部耳鼻咽喉科教授に就任。23年より現職。専門は耳科学、聴覚医学、平衡神経科学。難聴とめまいの診療を得意とし、加齢性難聴の発症メカニズムの解明など基礎研究にも注力。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会理事、日本聴覚医学会理事長。

「聞こえない」を放っておかない!適切なタイミングで治療やケアを

五感の一つである音を聞く仕組みには耳のさまざまな部位がかかわっています。

耳介で集められた音は外耳道を通って鼓膜を振動させ、耳小骨で増幅されて蝸牛(かぎゅう)に伝わります。蝸牛は振動として伝えられた音を電気信号に変えて蝸牛神経を介して脳に伝え、音として認識されるのです。


「この聞こえの仕組みが何らかの原因によって障害され、耳が聞こえにくい状態になるのが『難聴』です。難聴には、外耳から中耳までの音を伝える経路が障害される『伝音難聴』、内耳、蝸牛神経、脳までの音を感じる経路が障害される『感音難聴』、この両者が合併する『混合性難聴』の3タイプがあります(下図参照)」と山岨達也先生は解説します。

これらのうち、中高年女性に多い2つの感音難聴を取り上げます。難聴を放置するのは生活の質を著しく低下させるため望ましくありません。正しい知識を得て適切なタイミングで治療やケアを受けましょう。

耳の構造と難聴のタイプ

イラスト/にれいさちこ 取材・文/渡辺千鶴

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