小さく楽しく始めましょう!脳が喜ぶ「5つの習慣」
平均寿命と健康寿命の差が約10年あるといわれる今。その差をできるかぎり短くするためには、認知力をしっかり保っていることが大切です。そこで、生活に取り入れやすい「脳が喜ぶ習慣」をご紹介します。早速今日から実践しましょう。
東北大学 加齢医学研究所 教授
瀧 靖之先生脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを研究。これまでに16万人を超える脳のMRI画像を読影、分析している。『回想脳 脳が健康でいられる大切な習慣』(青春出版社)など著書も多数。
脳が老化するって、どういうこと?
そもそも脳が老化しているとは、どういうことをいうのでしょうか。
「脳が萎縮してしまうことと、考えたり判断したり記憶したりする高次認知機能が低下している状態を、脳が老化しているといいます。萎縮の度合いは脳ドックなどでMRI撮影しないとわかりません。高次認知機能の低下は、脳の萎縮と強い相関があるといわれ、もの忘れが多くなったり記憶力が低下したりすることで、なんとなく自覚できるかもしれません」(瀧 靖之先生)
そう聞くと、人の名前や物の置き場所を忘れてしまうことが増えた方は、認知症かも、と心配してしまうかもしれませんが、脳の老化と認知症は少し違うようです。
「専門家でも老化か認知症かを判断するのは難しいのですが、老化は物事の一部を、認知症は物事をまるごと忘れてしまう傾向があるといわれています」