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生活に取り入れやすい「脳が喜ぶ5つの習慣」。認知力をしっかり保つ!

2024.04.15

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1 運動 軽い運動でも大丈夫。習慣化が大切です

脳のためにいいこと、ナンバー1は有酸素運動

「運動が脳によいことはイメージしにくいかもしれませんが、脳を喜ばせることで、有酸素運動に勝るものはないといわれています」と瀧先生。「歩くことで酸素が継続的にしっかりと体の中に取り込まれ、脳、特に海馬の栄養になる物質が作られることがわかっています。栄養を与えられた植物がいきいきと育つように、海馬も元気に新しい神経細胞を作り出せれば、健康を保つことができるといわれています」。

うれしいことに、テニスやランニングなどの激しい運動ではなく、ただ歩くだけでいいとのこと。「ウォーキングなどの軽い運動をするグループとしないグループで、数か月後に脳の認知機能を比較する世界中で行われている調査でも、運動するグループのほうに記憶力が高くなったり、注意力が高まるなどのよい結果が出ています」


息が上がる程度の早歩きを「1日30分」がおすすめ
「ただ歩く。これを1日30分行うだけでよいのです。やったりやらなかったりではなく習慣化することが大切で、週に2、3回でも効果があることも最近わかってきました」と瀧先生。できれば少し息が上がるくらいの早歩きがよいそう。また有酸素運動は、認知症の原因になる「アミロイドベータ」を発生させる酵素を抑制するともいわれています。

筋トレも効果あり。強度の低い運動でも構いません
「最近では、負担が少なく強度の低い筋トレでも効果があるといわれています」。50歳以降だと心肺機能が落ちていたり、関節を痛めやすくなっていたりすることもあるので、急に激しいことをするよりは、エレベーターをやめて階段にするとか、食後に数回スクワットをするなど、生活の中で無理せずにできることから始めてみましょう。

デュアルタスクで、より脳の働きを強化
「ただ歩くだけでよいといいましたが、歩きながらほかのこと、例えば歌を歌ったりしりとりをしたりすると、より効果的です」。デュアルタスクといって、2つのことを同時に行うと脳の違う領域を使うことになり、脳のネットワークが活発になるのだそう。「歩きながら会話をすると息が上がり、デュアルタスクにもなるので、とてもおすすめです」。

撮影/本誌・西山 航 スタイリング/阿部美恵 イラスト/にれいさちこ 取材・文/河村美枝

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