3 会話 表情やしぐさが見えるコミュニケーションを
社会性と共感性が認知能力の低下と抑制に「会話しているとき、脳のあらゆる分野が活発に働きます。そして、相手の気持ちを理解したり、自分の気持ちを理解してもらったりすることで、ささやかな幸せを感じることができます。これが重要です」。
うれしいとか悲しいとか、共感性を持って会話ができる人がいることが大切で、会話をする相手がいない、社会的に孤立している人は認知能力が低下し、会話をする機会が日々ある人は認知能力が高いともいわれています。
「1対1でももちろんよいですが、多くの人と会話すると、いろいろな人の気持ちを理解しようとして脳の働きが活発になり、脳はより喜びを感じます。今日は誰とも話していないと思ったら、買い物先の店員さんに話しかけてみるのもいいかもしれません」
電話、画面越しよりも、できれば対面で「会話におけるコミュニケーションでは言葉の情報よりも、むしろそれ以外の表情やしぐさ、声の抑揚で感情を伝えているといわれています」。SNSやメールでもよいのですが、そういった意味で一番よいのは対面で、次は画面越し、そして電話です。
友人とのランチで思いきりおしゃべり!「友達と共感性を持って会話しながらおいしい食事を楽しむことは、脳にとってデュアルタスクになり、最高によいですね。その前段階の、お店や集合時間を決めたり、体調を気遣ったりすることも、人間らしさに大切な前頭葉のフル活動につながります」