〔特集〕近くて最旬のアジア(2)台湾、美食の旅へ 台湾は今、食材、カルチャー、歴史を紐解きながら「新しい台湾らしさ」を表現している料理が、世界から注目を集めています。台北に集結した、最旬の美食の旅へとご案内します。
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高層タワーから眺める台北
注目のエリア、信義區(シンイーチュウ)へ
右手から地上101階建ての超高層ビル「台北101」、左隣に年内に完成予定の「THE SKY TAIPEI」、カーブの美しいモダンなビルは「微風南山」。この写真は同じ信義區にある市政府駅直結の高層ビル「微風信義」47階SEA TO SKYBAR(下でご紹介)からの景色。THE SKY TAIPEIにはパークハイアット、アンダーズの2軒のホテルの開業が決まっている。超高層ビルの向こうには台北盆地を囲む山々の姿が。
案内してくれる人=小森大資さんブリーズグループ(微風集團)ビジネスデベロップメントディビジョン マネージャー。日本でデベロッパー勤務、MBA取得を経て、2018年より台湾に渡り現職。主に日系企業の誘致や共同開発を担当。職場も自宅も信義區という生粋の信義通。 3棟の超高層ビルが隣接し、足元には眩いネオンがきらめくこの街。実はここも台北、信義區という台北市が中心となって開発を進める新商業エリアです。ここ信義區で3棟のショッピングセンターを経営するブリーズグループに勤務し、街づくりを牽引する小森大資さんに、なぜここが注目の街なのか、お話を伺いました。
「台北101ビルを中心に発展してきた、台湾のタイムズスクエアともいえるのが信義區です。大手外資系企業や金融機関のオフィスが高層ビルに入居し、それに合わせて周囲に外資系ホテルやデパート、メゾンブランド、さらに高級レストランなどが集まり、また弊社開発の微風ショッピングセンターを擁する高層ビルが次々と誕生。今や台湾を代表する華やぎのあるエリアになっています」
摩天楼の低層階と上階付近は商業施設やレストラン、中層階は高いセキュリティが必須の外資系企業を中心としたオフィスゾーンに。
「古い建築が多い台北で、いわゆる眺望が楽しめる高級レストランはまだまだ希少ですが信義ならそれが叶えられます。世界的な美食のニーズとビルの活用という要素が相まって、上層階にはいいレストランが集まる傾向」なのだそう。台北の街を上から眺めながら食事をするという台湾美食の新潮流も誕生しています。
一方、超高層ビルの足元には新光三越、BELLAVITAなどのデパートが立ち並び、その様子は地区面積に対する「百貨店密度世界一」ともいわれるほど。館内には世界中のブランドショップや美食家を満足させる厳選されたレストランばかりが軒を連ねます。
「今まで台湾に何度も旅行に来られている方にこそ信義區で最先端の台湾を感じていただきたいです。ここは世界の人々が行き交う、国際色豊かな文化の交差点になっています」と小森さん。