〔特集〕近くて最旬のアジア(2)台湾、美食の旅へ 台湾は今、食材、カルチャー、歴史を紐解きながら「新しい台湾らしさ」を表現している料理が、世界から注目を集めています。台北に集結した、最旬の美食の旅へとご案内します。
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今、世界が注目する台湾ファインダイニング
“台湾”を表現した華麗な料理を
タイロワール
鴨肉を酒としょうがで煮込む台湾料理の薑母鴨(ジャンムーヤー)から発想を得たメイン料理。燻製箱が開くとなんともよい香り。
オープン以来、世界の美食家たちをフレンチの技法と台湾料理やローカル食材をかけ合わせたファインダイニングで魅了してきた何順凱(ホーシュンカイ)シェフの「タイロワール」。2023年ミシュランガイド台湾では「台湾コンテンポラリー料理」と評され、世界初の台湾料理での3つ星を獲得しました。
離島の澎湖(ポンフー)産さわらに台湾食材の付け合わせを。フレンチらしいボルドレーズソースをかけて。
フォワグラに台湾原生の魚のスモークをはさんで。「世界からのお客様に台湾らしさで印象づけたい」。
「おいしい料理で喜んでいただくことが一番。また見た目がフレンチで味や香りは台湾、台湾風の仕上げで味がフレンチなど表現を固定せずに、召し上がったお客様に台湾の歴史や文化を感じていただける料理を提供しています」と何シェフは話します。
人柄も魅力的な何シェフ。台湾の自然をイメージしたという店内で。ランチコースNTD5280、ディナーコースNTD8680。
実はガラス越しのキッチンから全体を見ながら最善のサービスをするというシェフの考えで、テーブル数は8つのみ。どこかアットホームさが漂う居心地のよい3つ星レストランです。
タイロワール住所:台北市中山區樂群三路299號6樓
TEL:+886-(0)2-8501-5500
営業時間:12時~14時30分、18時30分~22時30分
定休日:火曜・水曜(木曜はディナーのみ)
※完全予約制