台湾の大地のうまみを料理で伝える
エンバース
野菜のコースNTD3500、肉と野菜のコースNTD4500。メニューにはメイン食材名のみが記載されており、どんな料理かはお楽しみ。上写真・うにのような盛りつけが楽しい、4種の異なる色、味のにんじん料理。中には極小のすいかを切って発酵させた台南名産品「西瓜綿(シーグァミェン)」を入れて。
「台湾の多様性を表現したい」と話す郭シェフ。店名は残り火を意味する英語。
「歴史的にも地形的にも複雑な台湾で、今ある食文化を百年続くものにしたい」。そう語る郭庭瑋(グゥオティンウェイ)シェフはローカル食材を使い、この島に長く暮らしてきた先住民族の文化や暮らしを体験し、掘り下げるなどさまざまなアプローチで“台湾らしさ”を追求してきました。そのコンセプトは「台湾文化を感じられる料理」だといいます。
大心芥菜(ダーシンジェツァイ)という野菜のロースト。ハーブのだしスープでいただく。
まるで魚料理に見えるが、実はひょうたんの実。ホエイとバジルのソースで、野菜のうまみを味わう一品。
2、3か月ごとに変わるコースは2種類。野菜のみのコースと、野菜と肉の組み合わせを楽しむコース。食材からシンプルな方法で引き出された本質的なうまみのパワフルさ、美しくサプライズに満ちた盛りつけで魅了します。
石、樹など生きてきた証を感じる素材を多用した、気持ちのいい空間。
2023年ミシュランガイド台湾のグリーンスターに選出され、食文化の礎として世界にその魅力が発信された今、台北でぜひ訪れたい一軒です。
エンバース住所:台北市大安區仁愛路四段122巷24號
TEL:+886-(0)2-7751-5598
営業時間:18時~22時30分(19時30分LO)
定休日:月曜・火曜
※子どもは12歳以上
(次回に続く。
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