成熟した美しさだけでなく、年々増してゆく洗練された瑞々しさで多くの⼈々を魅了している俳優、中⾕美紀さんが「クリスチャン ディオール」のハイジュエリーとドラマティックに共演。鮮烈な煌めきと⾊彩、ラグジュアリーでありながら⽇常のシーンに溶け込む、独⾃のモダン・エレガンスを軽やかに表現しました。さらにパリのアトリエで受け継がれる職⼈たちの技もご紹介しながらオートクチュール メゾンならではの極上のスタイルに迫ります。
意志を秘めた眼差しに
優しさを添えるノーブルなリボン
ファブリックにあしらわれたパターン(柄)をジュエリーで表現するという、オートクチュール メゾンならではのコレクション。リボンを思わせる流麗なフォルムがしなやかに華やいで肌に沿います。
「ディオール プリント」(PG×WG×ダイヤモンド×ルビー×ピンクサファイア)ネックレス 1億7500万円 同イヤリング 7000万円 同ダブルフィンガーリング 3800万円(すべて予定価格)/すべてディオール ファイン ジュエリー(クリスチャン ディオール) ジャケット 7万4800円/イロット(ザ・ウォール ショールーム) ベアトップ/スタイリスト私物
笑顔に眩しく映える
ダイヤモンドのバラ
クリスチャン・ディオールが⽣涯をかけて愛した花、バラを幸福感溢れるデザインで仕⽴てたコレクション。ダイヤモンドをちりばめた⼤輪のバラは、メゾンのエレガンスを体現した官能的な美しさ。リングはエメラルドの葉がアクセントを添え、ブレスレットは繊細なパヴェが朝露のように瑞々しく光ります。
「ローズ ディオール」リング(WG×ダイヤモンド×エメラルド) 1億500万円 同ブレスレット(WG×ダイヤモンド) 3200万円(ともに予定価格)/ともにディオール ファイン ジュエリー(クリスチャン ディオール) ドレス/スタイリスト私物
女性らしく優しい仕草を
より印象的に仕上げるピンク
⽢い⾊彩でフェミニンにまとめた「レ ジャルダン ドゥ ラ クチュール」コレクション。上質なセンターストーンの存在感が視線を引きつけます。
リング(WG×PG×ダイヤモンド×ルベライト・センター7.87ct×ルビー×ピンクサファイア×ピンクラッカー) 4900万円 イヤリング(PG×ダイヤモンド×ルベライト・センター9.07ct、8.85ct×ルビー×ピンクサファイア×ピンクラッカー) 8100万円(ともに予定価格)/ともにディオール ファイン ジュエリー(クリスチャン ディオール) シャツ 18万7000円/ミカコ ナカムラ(ミカコ ナカムラ 南⻘⼭サロン)
色彩と光を味方につけて
自分だけの魅力を表現して
クチュールにオマージュを捧げたコレクション。
ドレスを装飾するブレードやリボンを丹念に再現したディテールが見事。
左⼿・リング(YG×イエローダイヤモンド×ダイヤモンド×エメラルド×ピンクサファイア・センター6.60ct) 8100万円 ブレスレット(YG×イエローダイヤモンド×ダイヤモンド×エメラルド×ピンクサファイア・センター8.56ct) 1億6500万円 右⼿・ブレスレット(Pt×YG×PG×イエローダイヤモンド×ダイヤモンド×エメラルド×ブルーサファイア×パライバトルマリン) 6800万円(すべて予定価格)/すべてディオール ファイン ジュエリー(クリスチャン ディオール) ドレス 17万3800円/アミ(アミ パリス ジャパン)
纏うことで新たに感じた
ハイジュエリーの自由な魅力
とても愛しげにディオールのハイジュエリーを⼿に取った中⾕美紀さん。ディオール ファイン ジュエリーのクリエイティブ ディレクター、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの独創性に強く⼼惹かれるそう。
「彼⼥のデザインはセオリー通りにはいかない型破りな遊び⼼に溢れていて本当に楽しくて。それに、彼⼥のユニークなアイディアをきちんと体現できるアトリエの技術にも⽬を⾒張ります。美意識と職⼈技、知性――すべて調和したジュエリーですから、どうしても魅了されてしまいます」
実際に⾝に着けると、「⼤ぶりに⾒えてもとても軽やかだったり、⽴体感があるのに肌に優しくなじんで決して邪魔にならなかったり。美しさ、華やかさだけでなく、着け⼼地にこだわって作られていることを実感します。アーティスティックですけれど、ミュージアムに展⽰するものではなくて、⾝に着けるための、そして⾝に着ける⼈を引き⽴たせるための存在だということがわかります」と中⾕さん。
今回の特別なシューティングにあたり、中⾕さんはハイジュエリーをじっと⾒つめ、まるで語り合っているかのようなひとときを過ごしてからカメラの前に⽴っていました。
「今⽇は誰かの役を演じるというよりも、ただジュエリーをいかに美しく⾒せるかということだけを考えてポーズをとりました。個⼈的にはダイヤモンドリングの⽩い輝きが好みだったのですが、シンプルな装いにカラフルな宝⽯を合わせるのも素敵だなと思いましたね。新たな発⾒がありました」
伝統的なレースの手仕事を
独創性と職人技で見事に再現
レースの繊細さを再解釈した「ディアレスト ディオール」コレクションのリングは、重層的な造形。台座をグリーンラッカーで彩ることでレースのモチーフを表現し、さらにダイヤモンドの⽩さを際⽴たせています。
「ディアレスト ディオール」リング(WG×YG×ダイヤモンド×エメラルド・センター3.43ct×ラッカー) 9100万円(予定価格)/ディオール ファイン ジュエリー(クリスチャン ディオール)
極上のものを自分らしく楽しむ
マダムの姿に憧れて
そんな中⾕さんはパートナーがドイツ⼈⾳楽家であることから、現在はヨーロッパと⽇本を⼀年の半分ずつ⾏き来しているそう。ヨーロッパに暮らしてみて、改めて気づいたことは?
「パリで、年配の⼥性がシックなパンツスーツにたくさんのパールを着けて悠々と歩いていたのが、まるでフェリーニの映画のワンシーンのように印象的で忘れられません。気負うことなく好きなもので⾃由に装っている⽅々を多くお⾒かけして、憧れてしまいます。だから私⾃⾝、年齢を重ねることが楽しくて仕⽅がないんです」
⾃然に極上のものが似合うようになってくること、それが年齢を重ねた⼈の特権では、という中⾕さん。ディオールのハイジュエリーを通じて、ラグジュアリーの本質の何たるかを物語ってくれました。
プレシャスな時計が飾るのは
流れゆく時間を愛する人の手もと
洗練されたスモールフェイスの時計は、ジュエリーとしての華やぎもあわせ持つ才⾊兼備のアイテム。⼈⽣の折々の⼀瞬をともに刻む、エターナルな逸品として愛していきたいもの。
「ラ デ ドゥ ディオール ミニ ココット」ウォッチ(WG×ダイヤモンド×ブルーサファイア、ケース径27ミリ、シルクタフタストラップ、クォーツ) 2100万円(予定価格)/ディオール タイムピーシズ リング(WG×ダイヤモンド・センター5.09ct) 1億5000万円(予定価格)/ディオール ファイン ジュエリー(ともにクリスチャン ディオール) 帽⼦、ドレス/スタイリスト私物
中谷美紀さん
1993年のデビュー以来、ドラマや映画、舞台など数々の作品に出演。2007年『嫌われ松⼦の⼀⽣』で⽇本アカデミー賞最優秀主演⼥優賞を受賞。2022年、ディオール ファイン ジュエリー&タイムピーシズのジャパン アンバサダーに就任。
自由で大胆なデザインを
DIORスタイルの
ハイジュエリーに
仕上げる
卓越したサヴォアフェール
卓越した美意識を持つディオール ファイン ジュエリー クリエイティブ ディレクター、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの独創性を⽀えるのは、メゾンが誇る⾼度なサヴォアフェール(芸術的な職⼈技)。イマジネーションの翼を広げる彼⼥のデザインをアトリエの職⼈たちが気の遠くなるような緻密な作業で実現しています。
例えば「ディアレスト ディオール」は、第⼆の肌のように纏えるジュエリーを、と願うヴィクトワールの想いから⽣み出されたコレクション。ひと針ずつ⼿で刺したギピュールレースの複雑さ、軽やかさを表現するために、職⼈たちは台座の地⾦部分がほとんど⾒えなくなるほどデリケートな仕⽴てでデザイン画を⽴体にしていきます。
また「ディオール プリント」コレクションでは、クチュールドレスにあしらわれたパターンをジュエリーのサイズに落とし込むため、職⼈たちはセッティングの種類だけでなく、セットする宝⽯の密度までも慎重に調整を重ねたといいます。
どれも極めて精巧な作りですが、ヴィクトワールが「アクシデント」と呼ぶ⼿⼼を加えると、完璧な均衡に⼩さな無秩序が⽣まれ、ジュエリーが⾒違えるように⽣き⽣きと輝き始めるのです。
DIORが誇る高度な
サヴォアフェール
撮影/⽣⽥昌⼠〈hannah〉 スタイリング/伊藤美佐季 ヘア/ASASHI〈ota office〉 メイク/UDA〈S-14〉 ネイル/川村倫⼦ 取材・⽂/本間恵⼦