高橋大輔さん特別インタビュー【後編】「カンパニーとして育てていけたら」。『滑走屋』について今、想うこと

『滑走屋』でも現役選手ならではのタフな疾走感と体のキレを見せていた青木祐奈選手。2月下旬のチャレンジカップFSでは209.37点を叩き出し、見事2位！ 『滑走屋』での経験はすべてが糧になるはず。

衝撃のオープニング。誰が誰なのかもわからない暗い照明に黒い衣装

ーーオープニングでは、全員が黒で統一した衣装や、滑っているのが誰なのかわからない暗い照明も、挑戦だと感じました。

D：今回は“力強さ”を出したかったので、黒をメインにしたんですよね。衣装で曲を表現するというより、人間のキャラクターとして曲を表現したくて。ラインがきれいでシャープに見えるもの、ウエストはタイトに、などは統一したのですが、形や布の表情は同じ黒でもそれぞれ違うんです。衣装合わせをチェックさせてもらったのですが、案外着てみたらイメージと違うなんてこともありました。星南に用意していた衣装が実は坪井くん（聖弥選手）のほうが合っていたり、「この服は誰にも似合わないのでは？」と思ったら、光翔（大島選手）にだけは似合ったとか。さすがスタァですよね（笑）。トータルで見ていけることが面白かったです。

照明は、ゆまさんにお任せでした。オープニングではシルエットで見せたい、誰が誰だかわからないナンバーがあってもいい、というリクエストはお伝えしましたが。黒の衣装と暗めの照明で皆が混ざり合うことで、誰もが主役になりうる効果もあったのではないかと思います。

ーーフィナーレでは曲も照明も少し明るめだった気がします。

D：そうですね。全体、ダークでクールなイメージが強めですが、最後は希望を持って終わりたくて「Do it」を皆で滑りたいと思いました。