ーー千秋楽のフィナーレではスケーターの皆さんや、ゆまさんも涙されていて、見ているこちらもグッと来ました。観客の皆さんもハンカチでは足りない状況だったと思います。このショーは、成功だったといっていいですよね?
D:今回は、本当に皆さんからの評価が怖かったんです。変えていこう!と思って立ち上げたものが失敗したら、これから新しいことに挑むのを躊躇してしまう。やはり、思い入れがちょっと違いました。でも、終わってからも皆さんが配信を見てくださったり、インスタを上げてくださったり、キャストの皆が「スケートをやってきてよかった」とコメントしてくれているのを目にすると、本当に嬉しい。
大変なことのほうが100倍多かったのは間違いないですが、それでもやりがいしかなかった、学びしかなかったです。あの時間の中では、出せるものを全力ですべて出し切ることができました。皆さんが“成功おめでとう!”といってくださるので、今回はそれに甘えようかなと。でも、大成功とは思っていないんです。満足してしまったら、その先には進めないので。どちらかというと、“ひと安心”でしょうか。
撮影/麻生えり 構成・文/小松庸子