〔特集〕近くて最旬のアジア(3)ルボンボン優子さんと訪ねるタイ“シノワズリ”の世界 東南アジアの中心に位置し、古くからさまざまな国の影響を受け文化を育んできたタイ。この国に息づく“シノワズリ”な世界を、2023年春、タイに移住したルボンボン優子さんに案内していただきました。インテリアの参考になるスポットから、お気に入りのレストランやホテル、そして素敵なご自宅まで。優雅なタイの魅力をご紹介します。
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タイの暮らしに息づく工芸を訪ねて
もち米入れや蒸しかご、フードカバーなど、テーブルコーディネートに役立つ竹かごいろいろ、110〜695バーツ。
オリジナルデザインのカトラリーとタイ各地の工芸品が並ぶ「タイ ホーム インダストリーズ」
タイで初めて作られた馬車道であるチャルンクルン通りの脇道に店を構える「タイ ホーム インダストリーズ」は、約60年前からタイ各地の工芸品を扱っている老舗です。
北部タイスタイルの農民服1000バーツ。洗いを重ねるごとに柔らかくなり、風合いが増すコットン製。
タイ風の屋根の装飾が目を引く平屋の店内に並んでいるのは、木工芸や金属工芸、かご、手織り布など、日常生活で使われてき生活道具。日本と同様、近代化に伴って数少なくなってしまった“用の美”を宿した本物の手仕事に出会えます。
欧米の真似ではないタイらしいオリジナルデザインをという心意気を感じるカトラリーは240〜350バーツ、箸は380バーツ。タイ南部に自生する植物、ヤンリーパオ製トレー1万8200バーツ。
多彩な品々の中でも注目は、伝統的な手法で作られたオリジナルのステンレス製カトラリー。
「ハンドメイドならではのあたたかさや、長く使うほどに増す味わいがあります」と優子さん。
持ち手に磨きをかけず打ち出しの跡を残した上の写真のシリーズは、農家出身だった創業者が農具から着想を得てデザインしたものなのだそう。
ニューヨーク近代美術館にパーマネントコレクションとして収蔵されており、モダンさと素朴さを併せ持った趣が上質感のある洒落たテーブルを演出します。
手軽なお土産品から貴重な逸品まで、タイ各地の手仕事を扱っている。
タイ ホーム インダストリーズ35 Oriental Avenue, Charoen Krung Soi 40,Bang Rak, Bangkok
TEL:+66-(0)2-234-1736
営業時間:11時~18時
定休日:日曜
ルボンボン優子さんヨーロッパやアジアから輸入するインテリアアイテムやテーブルウェアを扱うセレクトブランド「ルボンボン」オーナー。ホームデコレーションや食卓など日々の暮らしを発信するインスタグラム(
@lebonbonyuko)や「美味しい!家庭画報」(
@bimi_kateigaho)の連載が人気を集めている。
【Special Information】ルボンボン優子さんと一緒にお買い物バンコク、シノワズリの世界を巡る旅へ ショップや工房に同行し、お買い物のアドバイスをしてくださるルボンボン優子さん。
この特集で紹介した美術館やショップ、バンコク郊外にある工房をルボンボン優子さんとともに巡り、お買い物やオーダーメイドを楽しむツアーを企画しました。滞在はチャオプラヤ川を目の前に立つ最新のラグジュアリーホテル「カペラ バンコク」。“シノワズリ”の世界に浸る特別な旅に、きっとなるはずです。詳細は発売中の家庭画報4月号、またはプレミアム旅行社までお問い合わせ下さい。(問)プレミアム旅行社TEL:03‐3262‐6480受付時間:10時30分〜17時30分(休業日:土曜・日曜・祝日)URL:https://pre-t.co.jp/
(次回に続く。
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