〔連載〕タサン志麻の田舎暮らし・春 大好評だった連載の休止から一年。お待たせしました。いよいよ再開です。舞台は志麻さん一家が購入した古民家がある静かな里山。リノベーション中のため近くの仮住まいに引っ越しして、家族5人の新しい暮らしが始まりました。季節ごとの豊かな自然や食材を、志麻さんの視点でお届けします。
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夫婦で力を合わせて、初めてのたけのこ掘り
少し暖かくなったある日、ロマンさんとたけのこ掘りに出かけました。購入した古民家の近辺にも竹林があり、ゆくゆくは手入れをしたいので二人とも興味津々。
竹林の手入れについて、所有者の高橋久雄さんのお話に熱心に耳を傾ける二人。
そこはかなりの急斜面で、掘るのは想像以上に力のいる仕事でした。
「根元は柔らかくておいしいので周りを深く掘ってから」という高橋さんのご指導で掘り進めるロマンさん。最初は急斜面での作業に手こずるも、だんだん鍬を器用に扱うようになる。
代わる代わる鍬(くわ)をふるい、立派なたけのこが掘れた瞬間には大歓声が!
ロマンさんが周囲を掘り、最後は志麻さんが「エイヤッ!」
大きなたけのこを手に笑みがこぼれる志麻さん。
「来年は子どもたちにもぜひ見せたいです。食材がどのように育って食卓に並ぶのか、五感で感じてほしい」。
そんな思いも田舎暮らしの理由の一つです。
掘りたてのたけのこに、思わず「美しい!」と二人が声を上げる。