連載「季節のクリッピング」5月 立夏・初候
虹始見(かわず はじめて なく)
選・文=平井正則(日本暦学会会長)5月5日はこどもの日。立春から数えて92日目、もう一年の4分の1も過ぎたのです。稲作の伝来により、「瑞穂の国」として栄えた日本。この季節、田植え準備に水を張った田圃から聞こえてくる喧しい蛙の鳴き声は暦に書き込まれた「音の風物詩」なのです。
「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」七十二候立夏・初候(5月5日から9日)。日々の喧騒から少し離れて、この機会に蛙の合唱に耳を傾けてみてはいかがでしょう。
〈作品〉制作・撮影= 岡本なう(洗濯バサミフォトグラファー)洗濯バサミ(黄緑19個・明るい黄緑4個・白4個)27個で作ったカエル。目はタックシールで制作した。縦10センチ横20センチと大きめのカエルだが、庭に置いておくと愛嬌があって可愛らしい。
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