“わっ、素敵！”2024年の新しい花、注目の花で束ねる「母の日」の贈り花

藤野幸信さんが選ぶ「季節の贈り花」 今、この花を贈りたい！ 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが“今贈りたい”おすすめの花をセレクト。その花を使った、新作ブーケ&アレンジメントをさまざまなバリエーションでお届けします。記事一覧はこちら＞＞

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4月の花「母の日の贈り花」

リシアンサス‘ボンボヤージュ ベビーピンク’、シャクヤク‘サラベルナール’、ライスフラワーと淡いピンクの花にカーネーション‘ミニティアラ コーラル’をアクセントに利用したアレンジ。ラムズイヤーやスペアミント、ビターチョコゼラニウムをたっぷりあしらい、ナチュラルな雰囲気に。

藤野幸信／Yukinobu Fujino

広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「フルール トレモロ」オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を終了後、花の道に進んだ異色の経歴。著書『大切な人への贈り花』も好評。 https://www.fleurs-tremolo.com @fleurstremolo

新しい花、注目の花でお母様の「わっ、素敵！」を引き出す

今年の母の日は5月12日。私のお店にはすでに母の日の贈り花のオーダーが届き始めています。最近では母の日限定ではなく、お母様のご都合に合わせ、母の日より先にお届けしたり、母の日のあとに到着日を設定する方もけっこう多く、もう5月全体を「母の月」ととらえる風潮になっています。生花ですから、贈る相手のご都合に合わせることを優先させるのがよいと思います。

さて、今年はどんな花を贈ろうかと悩んでいらっしゃる方に、おすすめの花をご紹介しましょう。花は毎年新しい品種が続々と登場し、とても魅力的な花もたくさんあります。今年はそんな新しい花や注目の花を使った贈り花で、お母様に「素敵」と同時に「驚き」もお届けしてみてはいかがでしょう。

香川県の農業試験場が育成した新しいカーネーション‘ミニティアラ’。細長い花弁が取り巻く花形が上から見るとティアラに見えることからこの名前に。とくにコーラルとミルクホワイトの花色がかわいらしく、よく利用します。

まずご紹介したいのが、母の日の定番花、カーネーションの注目品種‘ミニティアラ’です。ふんわりと大きな花ではないので、「これがカーネーション？」と思われがちですが、小さな花の形はよく見ると名前通りティアラのようで、アレンジやブーケに加えると、そのかわいらしさがとてもよく引き立ちます。単独で見るより、ほかの花の中で魅力を発揮する花なので、花屋としても花合わせのしがいがあります。


カーネーションでは、大輪フリンジ咲きの‘シャララ’シリーズや、しゃれたバイカラーの‘レディシーン’、黒みがかった赤の‘ノビオ バーガンディ’なども人気があり、その美しさと存在感にカーネーションの魅力をあらためて感じていただけると思います。