シミ、くすみ、赤み 色むら悩みは改善できる 第5回 色むら悩みは要因が複雑に絡み合っているだけに対処が難しいところですが、最新のスキンケア情報を味方にしたお手入れで解決の兆しが見えてきます。
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守るスキンケアで刺激に負けない肌に
「女性ホルモンが減少する家庭画報世代の肌はバリア機能の低下からデリケートに傾き、乾燥、紫外線、摩擦などの外的刺激による炎症が起こりやすい状態です」と津田クリニック副院長の津田攝子先生。また、皮膚疾患の“酒(しゅ)さ”まではいかずとも、それに近い赤み、ほてりやつっぱり感を自覚する方も増えるそう。
「それは易刺激性といって、刺激に反応しやすくなっている状態。紫外線やストレス、飲酒、温熱刺激などがトリガーとなり、炎症や毛細血管の拡張を引き起こします」。
肌が過敏なときは、バリアをサポートする保湿アイテムや刺激の侵入を防ぐバームなどで“保護”を徹底しましょう。
「肌が落ち着くまではあれこれ手を出さずにシンプルケアに徹すること、炎症を繰り返さないよう抗酸化ケアを取り入れることも大切。そうしたケアを心がければ肌は落ち着きを取り戻し、徐々に色むらが気にならない透明感のある肌に導かれます」。
赤くなりやすい部位
[額の中央・眉間]皮脂分泌が多い部位に好発する皮膚炎による赤み、また酒さによる赤みも出やすい。張り出しているため、物理的摩擦などを受けやすいので注意。
[目のまわり]皮膚がとても薄いうえに皮脂分泌が少ないアイゾーンは、デリケートに傾いていなくても紫外線や大気汚染などの外的刺激の影響を受けやすい。
[頰(外側)]頰骨の高い位置は、毎日の洗顔で摩擦刺激を受けやすく、赤黒い色むらが生まれやすい。上下に手を動かすゴシゴシ洗いをしていないか注意。
[頰(鼻のまわり)]加齢とともに刺激を感じやすくなると、炎症や毛細血管の拡張による赤みや湿疹、酒さ、バリア低下が起こりやすい。洗顔から低刺激を心がけて。
[あご先]皮脂分泌が多い部位に好発する皮膚炎による赤み、また酒さによる赤みが出やすいとされる。張り出しているため、摩擦刺激を受けやすい。
[小鼻の脇]小鼻のまわりはバリア機能が低いといわれる一方、皮脂分泌も活発で酸化や洗いすぎなどの刺激を受けやすいため、保護ケアの徹底が必要。