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快便体質になるために! 腸の「大ぜん動」を促す、朝起き上がる前の新習慣

2024.05.08

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ストレスによって腸の働きが弱くなり、負のスパイラルに陥っていませんか? 快便・快眠体質になるために重要な、腸のぜん動運動について、専門医が解説します。

※この記事は、発売中の『からだにいいこと』2024年6月号より一部抜粋・再編集しています。


教えてくれたのは…川本 徹先生

川本徹先生

川本 徹先生

消化器病専門医。犀星の杜クリニック六本木院長。幅広い知識と丁寧な解説で、テレビなどさまざまなメディアで活躍する。著書に『結局、腸が9割』(アスコム)他。


「腸のぜん動運動は、自律神経の副交感神経が優位のとき活発に。そのため仕事や家庭のストレスで交感神経優位の状態が続くと、ぜん動運動が滞って便秘を招きます」とは、消化器病専門医の川本 徹先生。
 
便秘で腸内環境が悪くなると、ぜん動運動を促す“幸せホルモン”ともいわれる「セロトニン」が減少。腸の動きが弱まって便が出にくくなり、ストレスが増す、負のスパイラルに陥るそう。


「ストレスの原因を取りのぞくのは難しいですが、便を通常の約200倍の速さで、強く直腸に押し出す『大ぜん動』を促せば、負のスパイラルを断ち切れます。大ぜん動は空腹が8時間以上続いたあと、胃腸に食べ物が入ったときに起こるもの。起床後すぐうつぶせになり、腸を圧迫してから仰向けになると、腸に一気に血液が流れ込み、副交感神経が優位に。腸の動きが活発になり、朝食後の大ぜん動を促します。睡眠ホルモン・メラトニンの分泌も増えるので、睡眠の質の改善にもつながりますよ」(川本先生)。

負のスパイラルを断ち切れると心身の不調が改善し免疫力もアップ

セロトニンは睡眠を促すホルモン・ メラトニンの材料に。睡眠の質が上がって心身の疲れがとれ、不調を改善。免疫力も上がります。

セロトニンは睡眠を促すホルモン・ メラトニンの材料に。睡眠の質が上がって心身の疲れがとれ、不調を改善。免疫力も上がります。

朝一番に起き上がる前に行います。

朝起き上がる前に、以下の1)2)を習慣に!


1)うつぶせになり腰や背中をさする朝、目覚めたら、そのまま布団の上でうつぶせに。3分程度、パジャマの上から腰や背中をさすったり、脇腹をもんだりする。疲れたら休憩しながら行って。

朝、目覚めたら、そのまま布団の上でうつぶせに。3分程度、衣服の上から腰や背中をさすったり、脇腹をもんだりする。疲れたら休憩しながら行う。


●POINT●
腰を温めて腸の血流アップ

腰から腸につながる血管の血流が促され、腸が温まって動きが活発に。

腸を刺激する“便秘点”を押す
腸を刺激し、便意を促すツボ「便秘点」が押され、排便が起こりやすく。
肋骨(ろっこつ)の一番下の骨から指2本分下、背骨から指4 本分外側(左右)

肋骨(ろっこつ)の一番下の骨から指2本分下、背骨から指4本分外側(左右)


2)仰向けになりお腹のツボを押す

仰向けになり、「関元」から「の」の字を描くように、両手の指先でお腹が1~2㎝凹む強さで各ツボを押す。これを5 回繰り返す。最後の1回は強めに3秒ずつ押して。効果が感じられない場合は、1の時間 や2の回数を増やす。

仰向けになり、「関元」から「の」の字を描くように、両手の指先でお腹が1~2㎝凹む強さで各ツボを押す。これを5回繰り返す。最後の1回は強めに3秒ずつ押して。効果が感じられない場合は、1)の時間 や2)の回数を増やす。

●POINT●
腸の動きを促すツボを刺激

腸の動きを助ける4つのツボを押すことで、便秘解消効果がアップ!●中脘(ちゅうかん):みぞおちとおへそを結んだ線の中央 ●天枢(てんすう):おへそから 指3本分外側(左右)●大巨(だいこ):天枢から指3本分下(左右)●関元(かんげん):おへそから 指4本分下

●中脘(ちゅうかん):みぞおちとおへそを結んだ線の中央 ●天枢(てんすう):おへそから 指3本分外側(左右)●大巨(だいこ):天枢から指3本分下(左右)●関元(かんげん):おへそから 指4本分下

職場などのトイレは人が待っていたりして落ち着けず、排便しにくいもの。ゆったり過ごせるお気に入りの「マイトイレ」を見つけておくと、排便のタイミングを逃さず便秘防止に。

職場などのトイレは人が待っていたりして落ち着けず、排便しにくいもの。ゆったり過ごせるお気に入りの「マイトイレ」を見つけておくと、排便のタイミングを逃さず便秘防止にもつながります。


『からだにいいこと』の記事一覧はこちら>>


『からだにいいこと』2024年6月号

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●公式サイト「からだにいいことWeb」
URL:https://www.karakoto.com/
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この記事は、『からだにいいこと』2024年6月号の内容を抜粋・再構成したものです。監修/川本 徹 イラスト/平松 慶

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