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笑顔は自分も周りも明るくしてくれる【新連載】塩沼亮潤大阿闍梨「くらしの塩かげん」

2024.05.12

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【連載】塩沼亮潤「くらしの塩かげん」 1300年間にわずか2人しか成し遂げた人がいない荒行「大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)」の満行者、塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)大阿闍梨(だいあじゃり)。最難関の命がけの荒行を経験し、修験道を極めた塩沼さんがいま切に感じるのは「日々の“あたりまえ”のことこそ難しい」ということ。私たちのあたりまえの暮らしにそっと光を灯す小さなヒントを、塩沼さんのことばでお届けします。毎週日曜日更新。連載記事一覧→ 

・大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは?↓


塩沼亮潤大阿闍梨 今週の一言

「笑顔で生きよう」

東京のとある場所でエレベーターに乗っていたとき、後ろにいた男性から「ちょっといいですか?」と話しかけられました。


そして「笑顔がすごく素敵だったのですが、それはどこかでトレーニングをされたのですか?」と。

”笑顔のトレーニング“なんて、面白いことを聞くなぁと思いながらも、「特別なことは何もしていませんが、なるべく毎日笑顔で過ごすように心がけています。そしたらいいことばかり起こるんですよ」とお答えしました。

ひとつの笑顔がきっかけで、知らない人と一期一会の会話を楽しむことができたのです。ほんの数十秒でしたが、とても素敵な時間でした。

生きていると楽しいことばかりではありませんし、笑顔でいられない日もありますが、それでも極力笑顔で過ごしましょう。

また、笑顔の裏で歯を食いしばって頑張っている人、苦難を乗り越えるため、自分を鼓舞するために笑顔で生きている、そんな人もいらっしゃると思います。そんな人にこそ、素敵な福が舞い込んで、いいことが続いていきますように。

笑顔で生きている人に、福が舞い込みますように。

笑顔で生きている人に、福が舞い込みますように。


塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)

1968(昭和43)年、宮城県⽣まれ。1987年奈良県吉野の金峯山寺で出家得度。1999年「⼤峯千⽇回峰⾏(おおみねせんにちかいほうぎょう)」の満⾏をはじめ、2000年には9⽇間の断⾷・断⽔・不眠・不臥の中、御真⾔を20万遍唱える「四無⾏(しむぎょう)」を、2006年には、100日間の五穀断ち・塩断ちの前⾏の後、8000枚の護摩を焚く「⼋千枚⼤護摩供(はっせんまいだいごまく)」を満⾏。同年故郷の仙台市秋保に福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ)を建立。「⼼の信仰」を国内外に伝えている。公式Youtube>>

福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ

福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ)宮城県仙台市太白区秋保町馬場字滝原89-2 公式サイト>>


◆⼤峯千⽇回峰⾏(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは
奈良県吉野山にある金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂から、24km先の山上ヶ岳頂上にある大峯山寺(おおみねさんじ)本堂までの往復48km、標高差1355mの山道を毎日16時間かけて1000日間歩き続ける修行。毎年5月3日から9月3日までの4ヵ月間が行の期間と定められているため、満行には9年の歳月がかかる。毎日おにぎり2個と500mlの水、約4時間半の睡眠で臨む、 肉体的にも精神的にも極限まで追い込まれた状況下での命がけの荒行。塩沼さんは、1991年5月3日から4万8000kmを歩き、1999年9月3日に成満している。

書籍『くらしの塩かげん』発売決定!

くらしの塩かげん

塩沼亮潤著『くらしの塩かげん』世界文化社(刊)

簡単なようで難しい日々の「あたりまえ」を、
塩沼亮潤大阿闍梨が優しく語り掛ける、72のショートエッセイ。


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文/塩沼亮潤 撮影/善家宏明 上牧佑

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