〔特集〕香港の新潮流(1)進化する食文化 『ミシュランガイド』での星つきや「アジアのベストレストラン50」にランクインしたレストランが多く、ホスピタリティ溢れるラグジュアリーホテルや、一日かけても回りきれないほど規模の大きい美術館も続々オープンしている香港。さらにラグジュアリーに進化する “今” の香港の魅力をご紹介します。
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進化する食文化
多彩なジャンルのレストランが楽しめる国際都市・香港で、最先端の食を味わいたい方におすすめの6店をご紹介します。
世界一の女性シェフとバカラの華麗なる共演「クリスタルルーム by アンヌ=ソフィー・ピック」
バカラのシャンデリアと名作グラスに囲まれて
44階の広い窓の外には、香港を象徴する絶景が。頭上で幻想的にきらめくバカラのシャンデリアは圧倒的な美しさ。その下で確かな存在感を放つ名作グラスや食器を使って華麗な料理をいただける。
世界的有名シェフのアンヌ= ソフィー・ピックさんとクリスタルの「バカラ」が、2023年世界初のコラボレーションレストラン「クリスタルルーム」を香港にオープンし、話題になっています。
憧れの料理人アンヌ=ソフィー・ピックさんに弟子入りし、10年以上共に料理をしているフランス人ヘッドシェフ、マーク・モントバーニさん。
アンヌ・ソフィーさんとともにメニュー創作を続けるシェフのマークさんは、「繊細でフェミニンに見えて、食べると味の輪郭が明確でマスキュリンでもある、彼女の料理に惚れ込み、今に至ります」と魅力を表現。
えんどう豆とオシェトラキャビアを組み合わせ、ゲラニウムの葉、酒粕、玉露などの繊細な風味と、豆のピュレやサラダ、キャビアクラッカーの多彩な食感を、爽やかな酸味でまとめた色鮮やかな春の前菜。
マダガスカル産こしょうを加えたバニラムースの中に幾層ものペストリーを重ね、ジャスミンのゼリーとジャムを挟んだミルフィーユ。
アジアでの食材発見を楽しんでいるマークさん。なかでも斬新なのは、広東料理店で最高級のお茶として出される柑橘の中身をくり抜き、茶葉を入れてまるごと熟成させたプーアール茶。これを陳皮ごと粉状にしてソースに入れることで味の深みが格段に増します。
ピラミッド型のパスタはアンヌ=ソフィーさんの代表的な料理。香港では、森をイメージして、粉状にしたきのこを練り込み年輪のような模様をつけた。ワインのほかにノンアルコールペアリングにも力を入れているので、ぜひお試しを。
広いオープンキッチンなので働く大勢のシェフの職人技も見ることができ、優雅な中にも活気のあるムードが楽しい食事を演出します。
Cristal Room by Anne-Sophie PicForty-Five, Gloucester Tower Landmark,15 Queen's Road Central, Hong Kong
TEL:+852-3501-8580
営業時間:12時~14時30分(水曜~土曜は13時30分LO)、18時30分~24時(20時30分LO)
定休日:日曜
要予約
Landmark Atrium 2階のエレベーターで Forty-Five専用ボタンを押し43階の受け付けへ。
ランチ HKD888~(水曜~土曜のみ)、ディナー HKD2480~
URL:
https://cristalroombyasp.com/(次回へ続く。
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