〔特集〕香港の新潮流(1)進化する食文化 『ミシュランガイド』での星つきや「アジアのベストレストラン50」にランクインしたレストランが多く、ホスピタリティ溢れるラグジュアリーホテルや、一日かけても回りきれないほど規模の大きい美術館も続々オープンしている香港。さらにラグジュアリーに進化する “今” の香港の魅力をご紹介します。
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進化する食文化
多彩なジャンルのレストランが楽しめる国際都市・香港で、最先端の食を味わいたい方におすすめの6店をご紹介します。
フレンチ仕込みのボーダーレスな広東料理「ウイング」
春らしい蒸し魚に発酵野菜のソースを添えて
コーラルガルーパ(和名ユカタハタ)を蒸し、伝統のある咸酸菜(ハムシュンチョイ=発酵させたからし菜)とトマトのすっきりしたスープでいただく主菜の新メニュー。
中国料理の要素を取り入れたフレンチ「ヴェア」を率いるシェフ、ヴィッキー・チェンさんが、2021年にオープンした中国料理店。2024年度の「アジアのベストレストラン50」では5位にランクインしています。
ウイングと上階のヴェアの2軒の人気店を率いて、両厨房を忙しく行き来するヴィッキー・チェンさん。テイスティングコースHKD1980、プレミアムコースHKD2980。そのほか希望に合わせるオーダーメイドのコースにも対応可能。
味に妥協せず試行錯誤を続けるヴィッキーさんの情熱に感銘を受けた地元の名シェフから秘伝を授かり、高難度な海鮮乾物の処理を習得。香港でも珍しいピータンの自家製にも挑戦。臭みのないピュアな味に仕上がり、「伝統的にピータンといえば豆腐を合わせますが、それを白子に置き換えるのがウイング流」。
前菜は右上から時計回りに、ズッキーニの青花椒オイル添え、ほたるいかの酢漬け、自家製ピータンと白子のチリソース添え、1876年創業「永利威」の紹興酒を使った酔っ払い海老。
フレンチ仕込みのプレゼンテーションが麗しいコース料理は、「例えば花椒を使うときなら、舌のしびれが10秒以内になるなど、心地よく次の皿を楽しめるように微調整をしています」。実力派シェフによりバランスよくデザインされた味覚の旅を堪能してください。
大理石をアクセントにしてモスグリーンを基調とする優雅なインテリア。
WING29F, The Wellington, 198Wellington Street, Central, Hong Kong
TEL:+852-2711-0063
営業時間:13時~ LO 13時30分(金曜)、18時~ LO 19時
定休日:日曜
要予約
オンライン予約のみ(28日前より予約可)
URL:
https://wingrestaurant.hk/(次回へ続く。
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