今月のコンサート 石丸幹二さん
今まで歌ったことのない曲にも挑戦するつもりです
「バンド演奏にはバンド演奏の楽しさがありますが、やはりフルオーケストラがバーンと鳴ったときの耳の幸せ感は堪らないですね。それを一番体感できるのは、客席のお客様だと思います」
そう話す石丸幹二さんのオーケストラコンサートが、約3年ぶりに全国5都市で開催されます。
「今回は、オーケストラとともに大事に歌ってきた『マイ・ウェイ』といった定番曲のほか、劇団四季時代に日本語吹き替えでかかわらせてもらったディズニーアニメ『ノートルダムの鐘』の曲や、今まで歌ったことのない曲にも挑戦するつもりです」
公演ごとに異なる豪華ゲストを迎える点や、円光寺雅彦さん指揮のもと、各地のオーケストラと共演する点にも期待が高まります。
「福岡公演のゲストは、福岡出身で、ミュージカル『ラグタイム』で去年やっと初共演が叶った井上芳雄さん。初めてご一緒する九州交響楽団のサウンドも楽しみです。愛知では、同じ劇団四季出身で、いろいろな作品でご一緒している濱田めぐみさんをお迎えします」
続く兵庫公演のゲストは元タカラジェンヌの真彩希帆(まあやきほ)さん、札幌公演は新妻聖子さん、東京公演は石川 禅さん、今井清隆さん、坂元健児さんと、これまで石丸さんが共演してきたミュージカル界のトップスター揃いです。
「もちろん、ゲストのソロやデュエットもあります。今回もゴージャスなステージをお届けできると思います」
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のロングラン公演に挑む一方、テレビ番組の司会に特撮ドラマ『仮面ライダーガッチャード』などへの出演、さらに『映画ドラえもん』で声優を務めるなど、近年ますます活躍の場を広げている石丸さん。
2024年4月には、長野県まつもと市民芸術館のゼネラルアートアドバイザーに就任し、「芸術監督団」の一人として、0歳からお年寄りまでが楽しめるコンサートを企画・開催しました。また秋には、これまで知り合った音楽家たちをフィーチャーしたカバーアルバムをリリースする予定です。
「今まで経験してきたことを生かして、自分から発信していく時期になってきているのかなと感じています。そんな58歳の今の石丸幹二が発する歌声やゲストの歌声を、オーケストラの素晴らしい音とともに全身で浴びてほしいですね。今後もオーケストラコンサートを続けていきたいと思っていますので、何度も足を運んで聴き比べていただけたら嬉しいです」
石丸幹二(いしまる・かんじ)1965年、愛媛県生まれ。東京藝術大学音楽学部声楽科に在学中の1990年に、劇団四季にてミュージカル『オペラ座の怪人』のラウル役でデビュー。2007年に同劇団を退団して以降は映像や音楽分野にも活動の場を広げ、『題名のない音楽会』『健康カプセル!ゲンキの時間』の司会でも活躍する。2024年8月には音楽劇『ライムライト』に出演予定。
石丸幹二 オーケストラコンサート 2024
約3年ぶりに開催される人気企画。公演ごとに異なる豪華ゲストを迎え、各地のオーケストラとの共演で、ミュージカルや映画の楽曲、スタンダードナンバーなど、名曲の数々を届ける。
指揮/円光寺雅彦
ゲスト・オーケストラ/各会場で異なる
東京芸術劇場 コンサートホール2024年6月21日(金)
ゲスト/石川 禅、今井清隆、坂元健児(50音順)
東京フィルハーモニー交響楽団 S席1万2000円ほか
サンライズプロモーション東京:0570-00-3337(月曜~金曜 12時~15時)
※兵庫、北海道でも上演