〔特集〕今さらきけない 料亭でのマナーQ&A 料亭の玄関で、お座敷で「こういう場合はどうふるまうのが正しいのか」、迷った経験のある人は多いはず。年齢を重ねて、今さら人にきくのも恥ずかしい素朴な疑問に、京都を代表する2軒の料亭の女将さんが答えてくれました。
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[答える人]村田京子さん──「菊乃井」女将
中村尚子さん──「一子相伝なかむら」女将
Q:予約のときに伝えておくといいことはありますか?
A:アレルギーの有無、集いの主旨などを伝えるといいでしょう食材のアレルギーがある場合は、予約の際に必ずお伝えいただきたいですね。可能な限り対応させていただきます。来店してから伝えられても、対応できないことがあります。また、家族の記念日、友人の集まり、接待など、集いの主旨をお伝えいただけると、こちらもそれに合わせて席の準備ができるので、とてもありがたいです。(中村)
Q:玄関で靴を脱ぐときはどうすればいいですか?
A:下足番がいるときはまっすぐそのまま脱いで上がります 下足番がいるときは正面を向いたまま靴を脱ぐ。脱いだ靴は下足番が預かってくれる。和装の場合は、沓脱石の上にある木製の踏み台を使うと便利。
玄関で後ろ向きになって靴を脱ぐ人をよく見ますが、下足番がいるときは、正面を向いて沓脱石(くつぬぎいし)で靴を脱いで、そのまままっすぐに上がります。下足番がいないときには、斜め後ろ向きになって靴を脱ぎ、上がってからかがんで、靴の向きをまっすぐに直すとスマートだと思います。(村田)
(次回に続く。
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