〔特集〕「京都」美味案内(3)気分で選ぶ気軽な昼ご飯 夜は日本料理のコースを予約しているから、昼ご飯は軽めにしたい──。そんな読者の皆様の声にお応えして、麺、洋食を気軽に楽しめるお店をご紹介します。
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趣ある京町家でいただくボリューム感のあるセット
洋食屋なかご(松原御幸町)
ポークジンジャーがメインのランチセット2000円。すべてのセットに、季節の野菜をたっぷり使ったスープと、キャベツのマリネやマカロニを添えたサラダがつく。
2019年に惜しまれながらも閉店したフレンチの名店「ビストロ セプト」。その味を受け継ぎ、使う食材をさらに厳選した洋食店が、松原通にある「もみじの小路」にオープンしました。
「もみじの小路」の入り口奥にある石畳の路地。洋食屋なかごへ行くには、片手鍋の描かれた可愛らしい看板が目印。
奥に小さな坪庭が見える、1階のカウンター8席。2階にはテーブル12席がある。
ひんやりとした細い路地を抜けた先の一角にある、築100年以上の町家を改修して作られたという店内は、どこか懐かしくゆったりとした雰囲気。「限られた席数だからこそ、お客様一人一人に喜んでいただけるものをお出ししたい」とオーナーシェフの松本奈火吾さんは語ります。
メインで選べるミンチカツは、野菜や肉を10日間かけて煮込んだデミグラスソースが濃厚で奥深い味わい。
観光客だけでなく地元の常連の方にも人気のランチセットは、メインをハンバーグ、ポークジンジャー、ミンチカツ、ロースカツレツの4種からお好みで選べます。
いずれも上品な脂のうまみと柔らかさが特徴である鹿児島県ふくどめ小牧場の幸福豚を使っており、なかでも醬油ベースのソースで焼き上げたポークジンジャーは格別。
「記憶に残るように」と少し濃いめの味つけで、しょうがの強い辛みが後を引くおいしさです。
洋食屋なかご住所:京都市下京区松原通御幸町西入ル もみじの小路
TEL:075(600)9655
営業時間:11時30分~(売り切れ次第終了)、17時30分~21時
定休日:月曜
※要予約
(次回に続く。
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