ポイントはおなか、腿裏、ふくらはぎ
早野式・ハンドセラピー
保湿するだけでも、立派なボディケアですが、重要なパーツにしっかり触れることで生活も快適に、体も能動的になります顔と同様、体の肌も加齢に伴って乾きやすくなります。面積が広いだけに乾燥によるストレスは相当なものですが、かゆみや肌荒れを伴わない場合は案外それに気づきにくいかもしれません。まずは保湿ケアを毎日の習慣にしましょう。「マッサージしやすいのはオイルですが、クリームでも乳液でも、好みのテクスチャーや香りで選んで構いません。気に入ったものを使うことがお手入れ継続の鍵になります」と早野さん。
朝のマッサージは活性、夜はデトックスやリラックスの意味合いがあり、一日2回が理想ですが、入浴後の1回でも十分。「重点的にケアしたいのは、まずおなか。腸脳相関という言葉があるように腸の状態は脳に影響を及ぼし、免疫機能に直結して体調を左右します。次に腿の裏側。腿裏の筋肉の柔軟性の低下は腰痛を招きやすいので十分にほぐします。ふくらはぎは第二の心臓ともいわれ、心臓から遠く溜まりやすい血液を環流する働きを担います。
意識的にケアを続けることで、いつの間にかアクティブに動けるようになっていることに気づくはず。全身のマッサージは腕が疲れるという方も多いので、体重移動を利用した疲れにくいマッサージ法をご紹介します」。
保湿時はここを念入りに
■ウォーミングアップ
ぐるぐる肩を回すひじを曲げ、指を肩につけ、肩甲骨を意識してひじを大きく前後に回します。硬くこわばりがちな肩甲骨まわりの筋肉をほぐすことで肩こりの解消にも。
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全身を大きく回す日常生活の動作はかがむなど前傾の動きが大半。上半身全体を旋回させるエクササイズで左右の動きを取り入れて、柔軟性を保ちましょう。
■おなか
時計回りにマッサージ両手をおなかに当て、指全体で軽く圧をかけながら、おへそを中心に時計回りにゆっくりさすります。おなか全体をマッサージする感じで行いましょう。
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おへその下を押し流すおへその下からリンパ節がある鼠径部(そけいぶ)に向かって、両手の指で圧をかけて滞りを流します。老廃物の排出をイメージして。
■腿裏
膝裏に手のひらをセット膝が軽く曲がる程度の高さの台に足をのせ、両手のひらを膝の裏側にセットしてマッサージをスタート。床に座って手だけを動かすより楽にできます。
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体重移動を利用し撫で上げる膝を大きく曲げ、体の重心を前方向へ移動させながら、1.手のひらを膝からお尻に向かって動かします。2.膝と重心を元に戻しながら腿の前側もマッサージ。
■ふくらはぎ
手のひらで圧迫し撫で下ろす椅子に座り、上半身を前傾させて両手に体重をかけながら足首まで撫で下ろします。張りやすい外側の筋に反対側の手の親指を沿わせるのがポイント。姿勢を戻しながら裏側も撫で上げます。
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足の指を広げて回す足首の硬さはつまずきや腰痛などの原因に。足首を回して柔軟性をアップ。このとき足の指を広げながら回すと血行促進や脳への刺激にもなります。
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