〔特集〕香港の新潮流(3)香港最新アート事情 ビクトリアハーバーに面した西九龍文化地区に、「香港故宮文化博物館」と「M+」という2つの国際級博物館が誕生。ともに一日では回りきれない充実した展示内容と規模を誇ります。その概要と初訪問で見るべきギャラリーをご紹介します。
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香港最新アート事情
最新技術で体験型。中国文化と歴史の殿堂「香港故宮博物館」
世界遺産にも登録された北京故宮博物院から貸し出された900点以上の宝物をコレクションの要とする広大な文化施設として、2022年にオープン。中国の歴史や文化を楽しめる工夫をこらした当館は、三世代で訪れる地元の人たちでにぎわいます。
18世紀に清朝が建造し、西洋庭園があったことでも有名な「円明園」にまつわる絵画や遺品など多彩な品を展示。2024年8月12日まで。© Hong Kong Palace Museum
人気の秘密は、展示物の迫力に加え、皇帝の人物像も伝わるストーリー性あるキュレーション、最新デジタル技術を駆使した映像や参加型展示などのエンターテインメント性にあります。
亡き皇后を偲ぶ乾隆帝の詩に没入できるコーナーなど全館でマルチメディア設備が充実。© Hong Kong Palace Museum
初訪問で回るなら、故宮の代表的な宝物と故宮での皇帝の一日をテーマにしたギャラリーや、国宝級の美術品の期間限定展示があるギャラリーがおすすめ。
現在は清朝の「円明園」展が開催中です。(2024年8月12日まで)
© Hong Kong Palace Museum
Hong Kong Palace MuseumWest Kowloon Cultural District, 8 Museum Drive, Kowloon
TEL:+852-2200-0217
営業時間:10時~18時(金曜・土曜・祝日は22時まで)
休館日:火曜(祝日を除く)
入館料/一般(ギャラリー1~7):大人HKD60、60歳以上HKD30
特別展示込み(ギャラリー1~9):大人HKD220、60歳以上HKD110
URL:
https://www.hkpm.org.hk/en/