貴重なコレクションでアジアと日本を再発見「M+」
20~21世紀のアジアの視覚芸術を扱う現代美術館として2021年にオープンした「M+」。当時、アジア全域で同時発生していたアートムーブメントやアーティストの作品に触れる機会となる一方、日本人にとっては自国を再発見できる貴重な体験が待っています。
建築とデザインを展示するイーストギャラリーには、「ウォークマン」などの製品、「ドコモ」の絵文字から1980年代の「パルコ」の広告までが展示され、日本のデザインがアジアや世界に及ぼした影響力に驚かされます。
初訪問では、イーストギャラリーに加えて、中国アートを集めたコレクションや、「山水」をテーマにした中国のコンテンポラリーアートを集めたギャラリーを回るのがおすすめです。
1960年代にニューヨークで活躍した日本人アーティスト靉嘔(=あいおう Ay-O 1931年~)さんの展示が大好評。
Installation view of Ay-O: Hong Hong Hong, 2023
Photo: Dan Leung / Image courtesy of M+, Hong Kong
2003年に解体された菊竹清訓さん設計による大阪万博エキスポタワーのパネル。
Installation view of Things, Spaces, Interactions in East Galleries
Photo: Kevin Mak / © Kevin Mak / Courtesy of Herzog & de Meuron
1980年代に東京の新橋で営業していた倉俣史朗さん設計のすし店「きよ友」をまるごと解体し香港のM+内に移築。
Installation view of Things, Spaces, Interactions in East Galleries
Photo: Lok Cheng / Courtesy of M+, Hong Kong
「山水」をテーマに、国と年代が異なるアーティストによる絵画、彫刻、映像、商品デザインなどを集めた「Shanshui: Echoes and Signals」より。
Installation view of Amar Kanwar’s The Peacock’s Graveyard (2023) at Shanshui:
Echoes and Signals, 2024 / Photo: Dan Leung / Image courtesy of M+, Hong Kong
Photo: Joe Wong / Courtesy of M+, Hong Kong
M+West Kowloon Cultural District,38 Museum Drive, Kowloon
TEL:+852-2200-0217
営業時間:10時~18時(金曜は22時まで)
最終入館:閉館30分前
休館日:月曜
入館料/一般:大人HKD120、60歳以上HKD60
特別展示込み:大人HKD210、60歳以上HKD105
URL:
https://www.mplus.org.hk/en/(
この特集の一覧>>)