新世代の鍼灸師に訊く 第7回(2) 鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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スキマ時間でやってみよう!簡単セルフケア
田中晃一先生(オハナ鍼灸マッサージ治療院)
副院長 田中晃一(たなか・こういち)先生
1981年、埼玉県生まれ。早稲田医療専門学校東洋医療鍼灸学科を卒業後、同専門学校講義助手などを経て、埼玉医科大学東洋医学科研修生に。在籍中に人間総合科学大学人間科学部人間科学科でこころとからだ、環境・社会について総合的に学ぶ。大学卒業後、埼玉医科大学東洋医学科スタッフなどを経て妻・雪枝氏が開業していたオハナ鍼灸マッサージ治療院に入職。2012年より副院長。
就寝前のルーティンケアで副交感神経を高めて良質な睡眠を
前回の記事で紹介したように「腹式呼吸」と「爪もみ療法」による就寝前のルーティンケアで入眠しやすくなります。「日中に緊張したときに交感神経の緊張を緩めるツボ押しもやっておきましょう。こまめに行うことで就寝前のケア効果がより高まります」と田中先生。平日にツボ押しをやっておくと週末に体調を崩さずに過ごすことが期待できます。
就寝直前に(1)腹式呼吸
ベッド(布団)に横になる。鼻から息を深く吸い込み、おなかを膨らませる。
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吸い込んだ息を一瞬止めた後、口をすぼめて息をゆっくり吐き出す。おなかがへこむ程度に深く吐くことを意識する。リラックスするまで10回程度、腹式呼吸を繰り返す。
就寝直前に(2)爪もみ療法
各手指の井穴(爪の生え際から2ミリ下の両端にあるツボ)を、反対側の手の親指と人差し指で挟む。息を吐きながら井穴をグーッと押した後、息を吸いながら緩める。親指から順番に薬指を除く4本の指を刺激する。
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※薬指の井穴は交感神経を高める作用があるので避ける。
日中の緊張時にツボ押し
日中に緊張したり神経が高ぶった状態になったりしたときに、内関(ないかん)を親指でゆっくり5~10回押す。手のひらにじわっと刺激を感じるくらいの強さで押すのがよい。
内関は、手のひら側の手首の横じわの中央から指3本分上の位置にある。
診療案内
埼玉県富士見市ふじみ野西3-12-1 ふじみ野リゾートビル2階-B
TEL:049(266)3810 予約制
診療時間/9時~20時(最終受付19時)
休診日/月曜・祝日
診療費/初診料2200円(税込み)、鍼灸治療5500円(税込み)、美容鍼灸1万1000円(税込み)、マッサージ治療 5500円(税込み)/50分~
https://www.ohana-hari.com/ ※次回へ続く。
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