〔特集〕進化した貸し切り車両や最上級シートで 贅沢な列車時間を 『ゆったりとくつろげるソファ席、扉が閉まる完全個室、美しい風景が眺められる窓向きのカウンター席など、これまでの列車の座席の概念を覆す車両が続々と誕生しています。贅沢な移動時間を約束してくれる、全国9列車の旅へご案内します。
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この夏乗りたい3列車 特別な個室で優雅な旅へ
今春デビューしたばかりの話題の列車と、長年根強い人気を誇る列車を厳選しました。海や山、川の絶景を眺めながら、改めて日本の豊かでダイナミックな自然を実感する旅になるでしょう。
地元の木の温もりと現代アートが新しい旅を演出
【特急 かんぱち・いちろく】博多駅(福岡県)~ 別府駅(大分県)
2号車ラウンジにある長さ7.88メートルの杉の一枚板カウンターは列車の象徴だ。列車名は、久大本線全線開通に尽力した郷土の偉人二人の名前に由来。
おなじみの「ななつ星」や「或る列車」など、列車で九州の魅力を発信し続けるJR九州から、新たに「かんぱち ・いちろく」がデビューしました。
福岡・博多と大分、別府を結ぶ3両編成の列車は、畳の個室やBOX席などを備えたプライベート感も満喫できるつくり。
樹齢約250年の杉のカウンターをはじめ、座席のテーブルからランチの器に至るまでふんだんに使われた木々が、温かい雰囲気を生み出しています。
日田杉の重箱で供されるランチ。上写真は福岡「味竹林」のメニュー。
車内随所に飾られた沿線ゆかりのアーティスト作品も素敵なアクセントに。
車内には福岡県出身のアーティスト・生島国宜ほか10組の作品が。
そして何より嬉しいのが、大きく開かれた車窓。
車窓から望む伐株(きりかぶ)山は一幅の絵のよう。
由布岳など独特の姿の山々に、別府に近づけば海の向こうに湯けむり上る風景に、限りない旅情を誘われることでしょう。
特急 かんぱち・いちろく
●運行日[特急 かんぱち号]月曜・水曜・土曜
[特急 いちろく号]火曜・金曜・日曜
●運行区間[特急 かんぱち号]博多駅→由布院駅→大分駅(下車可)→別府駅
[特急 いちろく号]別府駅→大分駅(乗車可)→由布院駅→久留米駅(下車可)→博多駅
●予約公式HPから乗車日の5日前まで。要予約
●料金の目安1名1万8000円~(ソファ・BOX席利用、昼食付き。定員2~6名。1名利用の場合は+1万円)
●お問い合わせかんぱち・いちろくお問合せ窓口
TEL:092(474)2217(9時30分~17時 火曜定休)
https://www.jrkyushu-kanpachiichiroku.jp