瀬戸内の島々に寄港しながら、ゆったり巡るチャーター船の旅
瀬戸内海らしい景観をつくっているのが島と橋。遠くに見えるのは岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋。道路と鉄道の併用橋では世界最大級。
直島で現代アートに触れ、生口島で話題の旅館に宿泊。大三島で地産ワインを味わい、大久野島でうさぎに心和ませる……。そんな盛りだくさんの島巡りも、チャーター船なら実現できます。
【直島(なおしま)】
世界に名高いアートの島で巨匠の作品を体感する
Hiroshi Sugimoto, Glass Tea House “ Mondrian” , 2014(c) Sugimoto Studio The work originally created for LESTANZE DEL VETRO, Venice by Pentagram Stiftung
「杉本博司ギャラリー 時の回廊」日本を代表する現代美術作家、杉本博司の写真作品やデザイン、彫刻作品などを約30点展示。「時の回廊」という名称には、「自然の変化や悠久の時の流れを体感し、歴史や生きることについて思索してほしい」という鑑賞者への思いが込められている。写真は「硝子の茶室『聞鳥庵(もんどりあん)』」2014年。
開館時間:11時~15時(最終入館14時)
休館日:無休
鑑賞料金:1500円 呈茶(お茶とお菓子)付き
要予約
※15歳以下とベネッセハウス宿泊客は鑑賞無料(呈茶は別途有料)で予約不要
「ナルシスの庭」草間彌生 1966/2022年 ヴァレーギャラリー © YAYOI KUSAMA 撮影/森山雅智
「ヴァレーギャラリー」李禹煥(リウファン)美術館向かいの山間(ヴァレー)に位置するギャラリーで、「杉本博司ギャラリー 時の回廊」とともに2022年3月にオープンした。祠をイメージした安藤忠雄設計の半屋外建築と、建物内外に配置されたアートが、四季折々に表情を変える豊かな山の景色とともに楽しめる。
開館時間:9時30分~16時(最終入館15時30分)
休館日:無休
鑑賞料金:1300円(ベネッセハウス ミュージアム入館料に含まれる)
[両ギャラリー共通]
香川県香川郡直島町琴弾地
TEL:087(892)3223
https://benesse-artsite.jp/※両ギャラリーともメンテナンス休館日あり。
【生口島(いくちじま)】
140年の歴史を受け継ぐ旅館に泊まる
Azumi Setoda(瀬戸田町)レモン栽培が盛んで、サイクリストが多く集う生口島に2021年にオープン。世界に知られた「アマン」の創業者エイドリアン・ゼッカさんが日本のホテリエたちと立ち上げた旅館のブランド「Azumi」の第一号は、かつての豪商の邸宅を活かしたもの。
伝統的な外観(1番目の写真)とモダンな客室(2番目の写真)や東屋(下写真)との調和が素晴らしい。
秋田絢也シェフが半径50キロ以内で調達した食材を余すところなく生かしたフランス料理も評判。
広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
TEL:0845(23)7911
宿泊料:1室2名利用1泊2食付き1名5万5000円~。
ご紹介した客室「庭」は同5万5000円~。
全22室 IN16時/OUT12時
【大三島(おおみしま)】
瀬戸内のぶどうと柑橘を生かした地産ワインを楽しむ
大三島みんなのワイナリーしまなみ海道最大の島にあるワイナリーは、建築家・伊東豊雄さんの発案で始まった大三島活性化プロジェクトの一つ。耕作放棄地をぶどう畑として甦らせ(上写真)、年間約20種類のワインを生産。
大山祇(おおやまづみ)神社参道の「大三島みんなの家」で販売と有料試飲を行っている(下写真)。
人気は樽熟成の「島白」「島紅(しまんか)」。右端の伊東豊雄さんの似顔絵ラベル付き「島みかんスパークリング」も島土産に求める人が多いそう。
愛媛県今治市大三島町宮浦5562
(販売所/大三島みんなの家)
TEL:0897(72)9377
営業時間:10時~16時
定休日:月曜
【大久野島(おおくのしま)】
うさぎたちの姿に癒やされる
広島県竹原市の大久野島は周囲約4キロの小さな島。瀬戸内海国立公園指定区域に含まれ、300~500羽ものうさぎが暮らすのどかな地となっている。その愛らしい姿を求めて外国からの観光客も多く訪れている。
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