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コンサートを行うこと自体がニュースになった、稀代のカリスマ指揮者とは

2024.07.03

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第307回 ベートーヴェン『交響曲第4番』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

稀代のカリスマ指揮者が残した超名演

今日7月3日は、現代最高のカリスマ指揮者とたたえられた、カルロス・クライバー(1930~2004)の誕生日です。

極度の完璧主義と神経過敏によって、演奏会の数は限られていたものの、その完成度は圧倒的にすばらしく、コンサートを行うこと自体がニュースになったという、桁外れのカリスマ性を発揮した指揮者。それがクライバーでした。

「自宅の冷蔵庫がカラにならないと指揮をしない」などと揶揄されたクライバーは、残した録音も数えるほど。しかしそのすべてが、完璧主義者クライバーならではのすばらしさです。中でも、1982年5月3日に、ミュンヘン国立歌劇場で行われた名指揮者カール・ベームの追悼コンサートにおいて、バイエルン国立管弦楽団を指揮した、ベートーヴェンの『交響曲第4番』はまさに圧巻。


この演奏に接したドイツを代表する評論家、ヨアヒム・カイザーによる「これまでのいかなる完全なスタジオ・レコーディングよりもはるかに印象的であった。それは永遠に忘れ得ないコンサートだった」という言葉が、この演奏の価値を象徴しているようです。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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