今こそ、赤リップの時代 第4回 口紅は時代の気分や社会の空気感を映し出す鏡のようなもの。今シーズンの一大潮流はメイクの主役になる赤リップです。センスが光る色選びとつけこなしのコツをご紹介します。
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トップメゾンのこの色に注目
赤ほど多面的な魅力をもち無限の可能性を秘めた色はありません。エレガンスを追求し、美のトレンドを牽引してきたトップメゾンにとっても赤リップのクリエイションは特別な意味をもちます。誇り高き美意識、色と質感の緻密な設計、熟練と先進の技術で完成させたメゾンの“赤”をご紹介します。
シャネルのガーネットブラウン シャネル
トランテアン ル ルージュ
伝統と革新が息づくラグジュアリーな赤みブラウン前衛的なアプローチで普遍のスタイルを創り出してきたシャネル。そのエスプリを体現するルージュの「ガーネット」はメゾンの歴史にある色を現代の感性で甦らせた特別なもの。つけ心地、ケア効果、ケースすべてがこだわりの結晶。前・シックに決まる11(
第1回で使用)、奥・12は華もあるボルドー寄りの色。各2万5300円(店舗限定品)/ともにシャネル
How to Make-Up リップブラシで塗り、仕上げにティッシュオフ肌とのコントラストが強い色なので、よれやすい口角から描き綺麗なリップラインを意識しましょう。リップブラシで輪郭をとってから塗り、ティッシュで軽く押さえてなじませます。
クレ・ド・ポー ボーテの血色レッド クレ・ド・ポー ボーテ
ル・ルージュ プレシュー
宝石のような色と輝きで一人一人の魅力を引き出す赤ハイジュエリーを纏ったように、ひと塗りで美の高みへ導く至高のルージュ。クレ・ド・ポー ボーテが大切に継承してきた「赤」をさらに磨き上げたリュクスな色と、唇に輝きとハリをもたらす独自技術が自信を与えてくれます。前・気品が薫る柔らかな赤の1(
第2回で使用)、奥・微笑みが輝くピュアな2。各1万3200円/ともにクレ・ド・ポー ボーテ
How to Make-Up スティックでじか塗りし、指で丁寧になじませる輪郭をとりながらじか塗りします。唇の山は丸みのある曲線に。程よい艶と輝き、しなやかな密着感が特長の口紅ですが、指でトントンとなじませ、よりフィット感を高めます。
ディオールのローズレッド ディオール
ルージュ ディオール
花の美しさと生命力を授けるクチュールカラー花を愛するメゾンの創造性を象徴するリップスティックとして、その魅力を唇に映し出すフェミニンな「ローズ」はブランド哲学の真髄を語るもの。先進のフローラルサイエンスによるケア成分配合でふっくら柔らかな唇に。前・可憐なローズの581(P.201で使用)、奥・784はあでやかな美人色。各5940円/ともにパルファン・クリスチャン・ディオール
How to Make-Up 内側からのぼかし塗りでマットな質感を生かすスティックを唇の中央に置いて内側を塗ってから、唇を擦り合わせてカラーを広げます。山はチップでなぞり、それ以外の輪郭は指で曖昧にぼかして、ラフに仕上げます。
(次回に続く。)
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