新世代の鍼灸師に訊く 第8回(2) 鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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スキマ時間でやってみよう!簡単セルフケア
野村森太郎先生(鍼灸治療院 森空堂)
鍼灸治療院 森空堂 総院長 野村森太郎(のむら・しんたろう)先生
1985年、埼玉県生まれ。大学卒業後、制作会社勤務を経て呉竹学園東京医療専門学校に入学。関川美和子氏からカイロプラクティックの基礎を、鳥海春樹氏から頭痛治療を学ぶ。31歳で開業。鍼灸治療を身近な存在とするため、普及啓発活動にも精力的に取り組んでいる。WEBメディア「ハリトヒト。」制作部員。公益社団法人 東京都鍼灸師会副会長。
肩甲挙筋、胸鎖乳突筋を緩める。ストレッチやツボ押しで頭痛を予防
「頭痛を予防するうえでも普段から首肩の凝りを取っておくことが大切です」と野村先生。セルフケアでも重点的にケアしたいのは肩甲挙筋と胸鎖乳突筋です。胸鎖乳突筋は自律神経との関連性が指摘されており、自律神経系の不調がある人にもおすすめです。冷えが強い人は血液循環をよくする足湯を日常的に取り入れてみましょう。
肩甲挙筋を緩める【首肩のストレッチ】
(1)胸を軽く開き、背すじを伸ばして椅子に浅く腰かける。
(2)肩甲骨の内側を真上に引き上げるイメージで両肩の頂点を上げる。首をすくめるだけの運動にならないよう、胸を軽く開いたまま行う。3秒引き上げた後、息を吐きながらストンと落とす。この動きを5回繰り返す。
血液循環の改善【足湯】
40度前後のお湯の中に足首の上まで浸し、5分程度温める。反対側の足も同様に行う。
胸鎖乳突筋を緩める【前腕のツボ押し】
胸鎖乳突筋を緩める作用がある前腕の「変形の列欠」を、親指で10秒ほど痛さが気持ちよい程度の強さで押しながら首を動かし、凝りをほぐす。反対側の腕も同様に行う。
人差し指の延長線上の前腕で、手首から指3~4本分の場所。コリコリとした筋が目安になる。
診療案内
東京都豊島区南大塚3-36-6 プランドールカノウ101
TEL:03(6684)9832 完全予約制
診療時間/月曜~金曜10時~20時 土曜9時~20時30分 日曜10時~18時
休診日/不定休
診療費/初診料 2200円、スタンダード鍼灸コース 7150円、頭痛治療コース 7150円 ほか
https://shinkudo.com/ ※次回へ続く。
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