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姑、親戚、近所づきあい。離れられない厄介な人間関係が苦痛。専門家の回答は?

2024.07.31

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更年期世代のお悩み解決 心が楽になる“幸せ習慣” 第8回 相性が悪かったり、言動が気に障ったり。誰にでも苦手な人や気まずい関係の人はいるものです。 長く密につきあわずに済むならさほど気にならずとも、姑や隣人となるとストレスも相当大きなものに。 幸福学の専門家、前野隆司先生・マドカさんご夫妻に、厄介な人間関係改善のコツを教わります。前回の記事はこちら>>

苦手意識は相手に伝わり、自分に返ってくる。共同体感覚で関係改善のきっかけを

「姑、親戚、近所づきあい。離れられない厄介な人間関係が苦痛」

前野隆司先生
前野隆司先生

まえの・たかし 工学博士。日本における幸福学研究の第一人者。武蔵野大学ウェルビーイング学部教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。

前野マドカさん
前野マドカさん

まえの・まどか 夫の隆司氏とともに幸福学を研究。幸せな社会を目指す会社「EVOL」を経営。幸せを広めるワークショップ、コンサルティング、研修活動、講演等を行う。

幸せ習慣

苦手に思う気持ちは弱さの表れ。自分が変われば相手も変わる

この先も長く関係が続く相手とは、たとえ相性が悪くても決定的な仲違いは避けたいものです。このような人間関係のストレスはどう解消したらよいでしょう。

前野先生 感じ方の違いはありますが、多くの場合、相手に抱くマイナスの感情は自分にも跳ね返ってきます。苦手だ、嫌だと思う気持ちは相手に伝わり、相手も自分に対して似たような感情を持つものなのです。それが増幅し、もめ事や感情の衝突が重なると溝は深まり関係悪化の一途を辿る──。


結論からいうと、このような気まずい展開を防ぐための鉄則は「変えられるのは自分。自分が変われば相手も変わる」。相手を100パーセント否定し、「向こうが悪い」の一点張りでは解決は程遠く、「あの人のいうことも一理ある」「自分にも違う対応法があったかもしれない」などと思い始めればよい方向に進むのですが……。

マドカさん そういった気持ちの転換も関係がこじれてしまうと難しくなります。「この人、苦手かも……」と黄色信号が灯ったら、上手に発散させてネガティブ感情を萎(しぼ)ませ、膨れ上がらせないことが大事。私の知り合いは、パソコンの中に他人が絶対に開(ひら)けないファイルを作って思いの丈を文章で吐き出すのだそうです。気持ちがすっきりして「相手はそんなつもりじゃなかったのかもしれない」と冷静になれるといっていました。自分なりの方法でこまめにガス抜きができるといいですね。

前野先生 厳しいいい方をすれば、「あの人は嫌い。この人は嫌だ」と不満が多いのは、人としての未熟さや弱さの表れ。自信のなさを、他者を嫌い、責めることでごまかしているのです。
人間的に成長すると、「気に障る言動も多いけれど、あの人にも事情があるのだろう」と考える視野の広さが身について、誰にでもあるはずの“いいところ”を見る余裕が出てくるのです。

イラスト/浜野 史 取材・文/浅原須美

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