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悪病除けのお守り、黄鮒(きぶな)の由来とは?【郷土玩具の心意気】

2024.08.05

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連載「郷土玩具の心意気」
8月 黄鮒〈栃木県・宇都宮〉

選・文=中村浩訳(日本郷土玩具の会会長)

むかし、むかし、下野国(今の栃木県)に天然痘を病んだ子どもがいました。子どもにとっては命とりの病で、治っても目が見えなくなったり、顔に傷跡が残ったりします。

ある日、村人が近くの川で釣った金色に輝く鮒を与えたところ、子どもの熱が下がりすっかり病は去ったそう。


そこから金色に輝く鮒は「黄鮒(きぶな)」と名づけられて戸口に吊られ、悪病除けのお守りになりました。

幸せを招く縁起物として市内の神社の門前や街中で売られるようになり、宇都宮のシンボルとなった今も、風にのってゆらゆらと泳いでいます。
横約15センチ/ふくべ洞 栃木県宇都宮市大通り2-4-8
TEL:028(634)7583
(営)10時~17時
日曜・祝日定休

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この記事の掲載号

『家庭画報』2024年08月号

家庭画報 2024年08月号

撮影/本誌・西山 航

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