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早期発見するには?「不整脈」のリスク要因、予防から治療まで

2024.08.14

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毎日の脈拍を血圧計やスマートウォッチでチェックしよう

普段の脈拍数やリズムの乱れの有無を知っておくと、脈拍が異常になったときに早期に見つけられる可能性が高まります。

脈拍を自分で計測してみましょう。手首の内側の橈骨(とうこつ)動脈に人差し指、中指、薬指を揃えて当て、15秒間の脈拍を数えて、それを4倍すると1分間の脈拍数がわかります。毎日決まった時間に測定して記録しておくとよいでしょう。

スマートウォッチや血圧計でも脈拍数を計測できます。血圧計で脈拍数が“異常”と表示される場合には徐脈になっていることが多く、期外収縮などが見つかることがあります。


また、一部のスマートウォッチの上位モデルでは、アプリを開き、サイドのボタンに指を添えると心電図を記録することができます。携帯型心電計も市販されています。「いずれも医師が診断に使う医療機器ではありませんが、診断する際の参考になります。特にスマートウォッチによる心電図の記録は、発作性心房細動のような、起こる頻度は低いものの重症度が高い不整脈を知るのに役立ちます」と里見先生。

頻脈や徐脈、脈拍のリズムの乱れを自覚したときには、手首で脈拍を測ったり、血圧計を装着して計測したり、スマートウォッチを確認したりするとよいでしょう。
不整脈の診断には、心電図が必須です。心電図には24時間、1週間、2週間と継続して測定できるものがあります。心電図で不整脈が見つかったら、さらに心臓の異常が起こっている部位の特定や症状の程度、ほかの心臓病の有無を調べるために心臓の超音波検査やCT検査、MRI検査が行われ、場合によっては脚のつけ根や鎖骨の下の静脈から電極カテーテルを挿入して心臓の電気活動を測定する心臓電気生理学的検査などが実施されます。

「脈の乱れや胸の違和感に悩まされているにもかかわらず、心電図だけでは不整脈が見つからない方もいます。一度は詳しい検査を受けると安心です」

健康診断や人間ドックも定期的に受けましょう。「短い時間の心電図検査でも不整脈が見つかるケースがありますし、不整脈と関連するほかの病気の有無を調べるためにも大切です」。

取材・文/小島あゆみ

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