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早期発見するには?「不整脈」のリスク要因、予防から治療まで

2024.08.14

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見つかりにくい不整脈。頻脈や徐脈、脈拍のリズムの乱れに気づいたら診察を受ける

予防

●動脈硬化を進行させ、不整脈のリスクとなる高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満にならないようにする。これらの生活習慣病があれば治療する
●睡眠時無呼吸症候群があれば治療する(いびきがひどい人は要注意)
●心臓や脳の病気の既往歴のある人は定期的に診察を受ける
●できるだけストレスや睡眠不足、過労を避ける
●禁煙する


⇒ 自分で脈をとる、血圧計やスマートウォッチを使うといった方法で普段の脈拍数を知っておくとよい

症状

●患者数が多い心房細動では、自覚症状が全くないまま脳梗塞などを突然起こすことがある
●頻脈(1分間に100回以上が目安)に伴い、冷や汗が出たり、吐き気がしたり、失神したりすることがある
●徐脈(1分間に50回未満が目安)に伴い、めまいや息切れがしたり、失神したりすることがある
●脈拍のリズムの乱れ(脈が数秒間止まるなど)に伴い、胸の痛みや不快感があらわれることがある

⇒ 自覚症状があれば、脈拍を測るとともに、日付や時間、どんな状況で起こったか(深酒の翌日、ストレスが強かった、激しい運動をしたなど)をメモしておき、診察時に医師に伝える

診察・検査

心電図検査
診察時の安静時心電図検査、24時間ホルター心電図検査が一般的。1週間以上計測できる長時間ホルター心電図検査、運動負荷心電図検査が行われる場合がある

胸部X線検査
心臓の大きさから、心臓の病気がないかどうかを調べる

心臓超音波検査(心エコー)
胸の皮膚の上から超音波を当て、心房・心室の大きさ、心臓の壁の厚さ、弁の動きなどをみて、心臓の病気がないかどうかを調べる

不整脈に関連する生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群などの診察や検査を行うこともある

ほかの病気の診察時

脳梗塞、狭心症・心筋梗塞などの診察時に見つかることがある

自治体健診など

心電図検査で見つかることがある

健康診断・人間ドック

心電図検査で見つかることがある

診断

1分間の脈拍の回数
正常 60回以上100回未満
頻脈 100回以上
徐脈 50回未満

心電図検査の波形 不整脈特有の波形を示した場合には、不整脈と診断される

※心臓CTや心臓MRIで、心房・心室、血管の形や大きさ、心臓の壁の厚さ、心機能をさらに詳しく調べ、不整脈の原因や心臓病の有無、種類を診断する
※頻脈や徐脈が見つかった場合、さらにその原因を調べるために心臓電気生理学的検査が行われることがある。脚のつけ根や鎖骨の下の静脈から電極カテーテルを挿入し、心臓内壁に接触させて電気活動を計測する。入院のうえ行う
※原因不明の失神などが起こるときには、胸の皮膚を小さく切開して、植え込み型心電計を装着することもある


治療(不整脈の種類によって異なる)

薬物療法 心拍を整える抗不整脈薬、血液を固まりにくくする抗凝固薬など

カテーテルアブレーション治療 脚のつけ根や鎖骨の下の静脈から電極カテーテルを挿入し、異常な電気信号を発生させている部位の周囲を高周波電流で焼灼したり、バルーンを当てて冷却や加熱をしたりする

手術 不整脈の原因となる異常な電気信号を出している部位を焼灼したり、凍結したりする

ペースメーカーの埋め込み
 心臓の筋肉に一定のリズムで電気信号を伝えるペースメーカーを胸や心腔内に埋め込み、リード線を心臓の中に留置する

植え込み型除細動器の装着
 不整脈を検知して、心臓に電気ショックを与えて治療する除細動器を胸に植え込み、リード線を心臓の中に留置する

⇒ 突然死や脳梗塞などの原因になることも

不整脈の種類によっては、心臓が突然止まる、脳梗塞や心筋梗塞になるといった深刻な事態をもたらす

・連載「サイレントキラーの病に備える」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年08月号

家庭画報 2024年08月号

取材・文/小島あゆみ

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