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R・シュトラウスの山登りを音楽で追体験する『アルプス交響曲』!

2024.08.11

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第346回 R・シュトラウス『アルプス交響曲』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

少年シュトラウスの高揚感がここに

今日8月11日は、山の日です。

2014年に制定されたこの祝日の趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」とされていますが、その由来についての明確な説明はされていないようです。

さて、山をイメージしたクラシック音楽といえば、ドイツ後期ロマン派の作曲家、R・シュトラウス(1864~1949)の『アルプス交響曲』が有名です。当時10代半ばのシュトラウスが、ドイツ・アルプスのツークシュピッツェに向けて登山をした時の体験をもとに作曲されたこの作品は、まさに“夏休みの山登り”といったイメージの名曲です。


その内容は、「夜」「日の出」「登り道」「森への立ち入り」「小川に沿っての歩み」「滝」「幻影」「花咲く草原」「山の牧場」「林で道に迷う」「氷河」「危険な瞬間」「頂上にて」「見えるもの」「霧が立ち上る」「次第に日が陰る」「哀歌」「嵐の前の静けさ」「雷雨と嵐」「日没」「終末」「夜」。

登山の様子が時間の経過とともに音楽で描かれたこの作品のポイントは、「音楽で何でも表現できる」と豪語していたシュトラウスならではの臨場感です。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。

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