きものダイアリー

石川佳純さんが纏う、粋に楽しむ個性派ゆかた

2024.07.23

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夏を思いきり堪能するために、日常とは少し違ったゆかたで過ごす一日を。ゆかたが普及した江戸時代、江戸っ子は汗でしっとりするたび何度もゆかたを取り替えて、その着こなしを楽しんだとか。洒脱な柄や、男もの2反を片身替わりに仕立てた粋な7枚を元卓球選手の石川佳純さんが、自由に楽しく纏いました。

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いなせな荒磯文様で気分を上げて
江戸小紋の老舗「竺仙」が手がける茶綿木綿地に、激流に踊る鯉を染めた一枚。鯉が川を上り、やがて竜になるという中国の故事から生まれた吉祥文様が、勢いと若々しさを感じさせます。張りのある質感でさらりと着心地がよく、ざっくりとした素朴な風合いと、茶色地に藍を重ねることで生まれる奥深い色合いも魅力です。ゆかた9万1300円(反物価格)/野田呉服店 帯/竺仙

二反を一枚に仕立てる夏の贅沢

縁起のよい蝙蝠(こうもり)と格子できりりと伊達に
大きな刷毛で一息に描いたような格子柄に、大小の蝙蝠を飛ばした紺地を合わせた片身替わりのゆかた。蝙蝠は長寿や幸福のシンボルとして、江戸時代よりきものの柄に多く用いられてきました。しなやかなコーマ生地は型くずれしにくいことも特徴の一つ。洒落たデザインの多い男ものの中から選んだ、夏の遊び着らしい一枚です。ゆかた12万6500円(仕立て上がり)、帯/竺仙

地色のコントラストが唯一無二の魅力を放つ
同じ糸菊文様で地色違いの2反を上半身と下半身で分けて華やかに仕立てました。袖も右が紺地、左は白地になっており、可憐な色の帯ともよく合います。清楚な日傘やあけびの蔓で編んだ夏らしい籠バッグを片手に、ほかにはないユニークなデザインを楽しんで。ゆかた12万5400円(仕立て上がり)/竺仙 帯/スタイリスト私物籠バッグ6万6550円/家庭画報ショッピングサロン 日傘、下駄/銀座ぜん屋本店

撮影/浅井佳代子 ヘア/hiro TSUKUI〈ペールマネジメント〉 メイク/内藤 歩 着付け/小田桐はるみ 取材・文/清水千佳子 構成・ゆかたコーディネート・文/相澤慶子

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